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「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない

「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない

「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない

作家
中川翔子
出版社
文藝春秋
発売日
2019-08-08
ISBN
9784163910727
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「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない / 感想・レビュー

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やすらぎ

死を考えたことのある人は少なからずいるはず。学生時代の傷は深くなり、その人の一生に影響を及ぼす。…あの時に思い止まり生きているからこそ今がある。自らの辛い体験を今悩んでいる人に向け発信する中川翔子さんの力。…学校でも仕事場でも、集団に染まり個性を見失う恐怖、理不尽なことに耐える葛藤、孤独感は今も存在し続けている。平和と言われる日本で、格差をつけたがる人間がいかに多いことか。この本は沢山の人を救う。響く言葉が沢山ある。…死にたくなっても先延ばしにして。死の衝動が来ても生きて。いつか人の優しさに出会えるから。

2021/05/22

さらば火野正平・寺

先日Twitterを見ていたら、中川翔子の「いじめられている君は絶対悪くない」という言葉に矢野顕子が感銘を受けていた。私もEテレの番組等で観た、中川翔子の妥協の無い真剣ないじめ被害者への味方っぷりに、強い思想のような立派なものを感じる。本書は文章や対談の他に、内容の拾い読みができるように自筆の漫画も載っている。優しい配慮である。中川翔子自身のいじめ体験も綴られているのだが、読んでいて泣いてしまった。どうしてこんな悲しい目に会わなくてはいけないのか?。彼女の子供や大人への願いや祈りは強く真っ直ぐだ。お薦め。

2020/05/22

あっか

夢中であっという間に読了。しょこたんがいじめに遭った経験はメディアなどでも知っていたが、こんなにガチだったとは…ここに書かれている、主に中学生頃のカースト制やボス云々の話は本当に全ての学校や集団に多かれ少なかれあることだと思う。それに対するしょこたんのメッセージが本当に的確というか魂がこもっていて、その通り!と思うことばかり。中学生で人間関係どうこうできないなら大人になってからもっと苦労する、というのは言われたことがあるし本気でそう思っていたけど絶対違うと今なら思う。木村の話には涙が出ました。再読したい。

2019/11/02

中玉ケビン砂糖

著者の壮絶な経験を交えればいくらでも美談やエールは発信できる。ただ(腐すわけじゃないが)インタビュイーの一人が奇しくもコメントしているように、「いじめは今のままではまずなくならない。死ぬほどつらいと心では思っていても『従順ないい生徒』を無理して演じ続ければやがて壊れてしまう。フリースクールや居場所スペースといった『緊急退避所』をより普及させ、周知させていくことが大事」。的を射ており、現行の学習指導要領が改められ、現場の体制も改められない限りまずスクールカーストのスパイラル根絶はありえない。

2023/06/19

Takanori Murai

「いじめているほうが100%悪い。」これが中川さんの主張。「いじめられる側にも問題がある。」これは今まで大人たちが使ってきた言葉。「いじめられている君はゼッタイ悪くない」これはいじめられている子たちへの強いエールになるだろう。いじめられていることを悪いことと感じて、親や、大好きな人に、そのことを知られたくない。だから相談できなかったり、思い詰めてしまったり。大人たちはこの本を手に取って、「助けて!」とすがりつかれる存在へと変化するきっかけにしてほしい。

2019/08/14

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