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地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

作家
養老孟司
ヤマザキマリ
出版社
文藝春秋
発売日
2022-05-27
ISBN
9784163910802
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地球、この複雑なる惑星に暮らすこと / 感想・レビュー

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starbro

ヤマザキ マリは、新作(但し、漫画以外)中心に読んでいる作家です。養老 孟司も同様です。あまり接点のないと思っていた二人の対談集、ヤマザキ マリが、こんなに昆虫オタクだとは思いませんでした(笑) https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163910802

2022/08/05

アキ

ヤマザキマリと養老孟司の対談本。2018年からコロナ後の2021年まで計7回。伊集院光との対談本も読んだが、本書の方が断然面白い。マリ氏のイタリアからの視点が、養老孟司の幅広い範囲に渡る知見を引き出してくれている。知性つまり脳が支配的なこの世界で、身体の重要性を説く。そのためには虫捕りが一番いいという。武道とスポーツの違い、修行の最終目的、論理と倫理の関係、資本主義の終焉など、数多くの書物と共に考えを述べる。コロナワクチンとしてmRNAを人体に入れる方法が倫理を通り越して実施されたことに警鐘を鳴らす。

2022/07/07

ネギっ子gen

昆虫好きのヤマザキマリが先輩として慕う養老先生と、時には息子のデルスも交えて、コロナ禍での対談集。マリは「はじめに」で、<養老先生が熱中するのは命を終えた昆虫だが、私が熱中するのは生きている虫の方だ/昆虫愛好家でも養老先生のレベルの人々は巷では“ムシ屋”と呼ばれている/ムシ屋かそうでないかはともかく、私がそもそも昆虫に興味を持つようになったのは、この生態が犬や猫などと違って、全く、一切合切の意思の疎通を可能とせず、同じ惑星に生存しているということ以外、何も共有できるものがないからだ>と。なるほどねぇ~。⇒

2022/08/09

けんとまん1007

自分の中では哲学書になる。思い上がることへの警鐘の書。それは、おとなしくしている・・ということではなく、自然に対する畏敬の念を持ちながら、自分の立ち位置を考え、自分の頭で考え・行動するということ。帯にある「新しい知性」という言葉も、受けとり方はいろいろ。驕りを捨てることで、見えるものがある。

2022/08/01

shikashika555

大好きなんだけど、たまにぶっ飛びすぎていて眉に唾をつけて聴きたくなる養老節と、力強い知見とエネルギッシュなうねりを感じさせるヤマザキマリさんのお二人の対談。 昆虫の話を導入に、人間の認識やアートについて、死刑や安楽死について、言葉について、日本と日本人について、などなど盛りだくさんであちこち飛ぶ話題をまとめている。 4章5章が興味深かった。 特に5章での「喜怒哀楽のような情動というのは結局は全て社会的概念である」という所。目からウロコが落ちると共に、知ってた感覚を言い当てられたような相反する感想を持った。

2022/07/26

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