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カッティング・エッジ

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作家
ジェフリー・ディーヴァー
池田真紀子
出版社
文藝春秋
発売日
2019-10-10
ISBN
9784163911120
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カッティング・エッジ / 感想・レビュー

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W-G

王道に終始した一冊。原点回帰とは良くいったもので、違う言い方をすれば、事件の展開がルーティン。著者もそこは確信犯な模様。今までは本筋とは絡まない、ライムとサックスの関係を発展させることで、巧みに興味をひいたりもしてきた。しかし、それもそろそろ落ち着くところに落ち着いてしまった感があり、ここから先の期待感があまり湧かなくなった。ここ数作で、ハッキリとサックスのパワーダウンも感じている。歳も重ね、私生活も順調、あまり危険な目に遭わせると、ライムの人格に疑問の声が出そうだしで、弾けさせづらくなっているのか。

2019/10/25

starbro

ジェフリー・ディーヴァーは、新作中心に読んでいる作家です。リンカーン・ライムシリーズも読み続けています。良く言えば安定の面白さ、原点回帰の第14作でした。今回はダイヤモンドの知識が身に付きました。私の妻の誕生石がダイヤモンドなので、若い時は何回かプレゼントしましたが、最近は贈っていません(苦笑) https://books.bunshun.jp/sp/lincolnrhyme

2019/12/14

KAZOO

年末恒例のジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム&アメリアシリーズのハードカバー版です。今回はダイヤモンドに絡まる話が出てきて殺人犯がむかしのディーヴァー作品に出てくるような感じの人物像でした。一気に読ませてくれて最近の作品の中では上位に入る面白さでした。天敵とも言うべきウォッチメーカーが後ろで脚本をという感じでシリーズの次の作品が最後の対決ということで終わりになるのでしょうか?新しいシリーズが2作出て来年はこのシリーズがお預けという感じになるのではないかという気もします。

2019/11/25

修一朗

この時期リンカーン週間みたいなことになって都合2作にどっぷりと浸ることに。ライムさんの体の具合が前後することになるけどもそこも楽しんでます。ウィスキーをグラスで飲めるようになったんだなぁなんて感慨深いです。ダイヤモンド業界はデ・ビアス社が価格統制を敷いていたり,コンゴの反政府勢力の資金源になっていたりとかとかく陰謀渦巻く世界だ。えっこんなに早く犯人がああなっちゃった…でも大丈夫。ここからがジェットコースターツイスト連発なので。凝った構成でついにあの方まで御登場なんて。次はいよいよウォッチメーカーです。

2019/11/23

パトラッシュ

ディーヴァー作品は大仕掛けなエンターテインメントの芝居を観ているようだ。筋は交錯し、どんでん返しが次々とあらわれる舞台を観客(読者)は息をのんで見守るしかない。その類まれな舞台感覚は、他のミステリー作家には真似できない面白さだ。中心にいる主演俳優リンカーン・ライムが、自分では一歩も動かずに正確な判断力と科学捜査でドラマを支配し盛り上げていく姿は圧巻の一言に尽きる。毎回のように無関係と思われたエピソードが、鮮やかに結ばれて結末に至るプロセスには感嘆してしまう。しかもついにアメリアと……愛読者には至福の一巻。

2019/11/19

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