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グランドシャトー

グランドシャトー

グランドシャトー

作家
高殿円
出版社
文藝春秋
発売日
2019-11-14
ISBN
9784163911229
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グランドシャトー / 感想・レビュー

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昼寝猫

戦後から平成にかけての激動の時代を大阪のキャバレーと共に逞しく生き抜いた真珠とルーの物語。年代的にも地域的にも馴染みがなかったが楽しく読めた。笑いながら泣けるという大阪テイスト全開な人情物語。夜の大人の世界だがドロドロとした恋愛やエロスはあまり感じない。華やかな世界に身を置いていても庶民の暮らしを貫く真珠と、東京へ進出して成功を収めるが大阪の古巣に戻ってくるルーのどちらも魅力的だ。支配人の大路もいい。モデルとなったレジャービルは大阪京橋に実在するグランシャトービル。10年前までキャバレーもあったようだ。

2024/07/11

ナイスネイチャ

図書館本。大阪京橋駅降りたら流れるグランシャトーのメロディ。最上階の中華屋と一階のゲームセンターしか知らない。もちろんメインはキャバレーなのは知っているのですが。今も在るのかな?懐かしさと寂しさを感じながら読んでました。

2020/03/23

reo

父親を亡くしたルーは、高校を中退し働きに出始めた。17歳になったころ、生活費の借金が嵩み母親が再婚した。ところが新しい舅、姑は母親の代わりにルーと義父とを一緒にさせたがった。ルーは母親に逃げるよう言われ五千円と住吉さんのお守りを胸に抱き姫路を後にした。大阪で水商売を転々とするが、喧嘩っ早いのが徒で続かない。そんなある日、出会ったのがグランドシャトー、ナンバーワンの真珠さん。このキャバレーに勤める事になったリーは、真珠さんと共同生活をすることとなる。♪京橋はええとこだっせ~♪ほんまええ本に巡り逢えた😄

2020/02/18

Ikutan

母親の再婚相手の家族に反発を抱いて家を出たルーが流れ着いたのは、京橋にあるキャバレー『グランドシャトー』。高度経済成長を支えた男たちが日々通った竜宮城。トラブルメーカーだったルーはこの店のナンバーワン、真珠と同居するうちに、持ち前の話術でいつの間にか店のナンバーツーの座に。いやぁ、ルーの行動力とバイタリティがなんとも爽快。一方、大金を稼ぎながらも質素な暮らしを続け、ルーを温かく包み込む真珠も凄く魅力的。時代は昭和35年から平成5年。大阪人だったら馴染みの地名やCMも出てきてより楽しめるかも。面白かったー!

2019/12/29

紫 綺

関西では有名な、深夜番組や映画前広告でよく聴く「♪グランシャトーへいらっしゃい♫」のフレーズが脳内リフレイン(笑)。実在した総合レジャービルにあったキャバレーをモデルに、ナンバーワンナンバーツーホステスの戦後から現代までの生き様を描く壮大な人情ドラマ。

2023/11/20

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