よちよち文藝部 世界文學篇
よちよち文藝部 世界文學篇 / 感想・レビュー
buchipanda3
文豪たちを描いたエッセイ漫画の世界篇。こちらも日本篇に負けず劣らず強力なメンバーが揃っていた。作品のあらすじだけでなく、読みにくいイメージのある海外文学の苦手意識を払拭させるように色々と工夫を凝らして描かれていた。カフカの扉絵や挿絵に虫を描かないでというエピソードが興味深い。確かに虫の表紙だと読まないかも。「阿Q正伝」がQちゃん伝記の事だったとは。中身も面白そう。亀山郁夫さんの読書体験と訳に対するこだわりも印象的。元は口述筆記だったのか。「風と共に去りぬ」も好みな感じ。そして「百年の孤独」もトライしたい。
2019/12/15
鱒子
kindle 番子部長、今回もありがとうございます。日本文学編は名作でしたが、この海外文学編も楽しくて、読みたい本が増えました。わたしの既読は5冊(モンテクリスト伯、変身、罪と罰、老人と海、風と共に去りぬ)。現在「百年の孤独」を読み始めました。もちろん番子部長に触発されてです。文学のハードルを下げてくれる番子部長、本当にありがとう!!
2020/02/08
shikashika555
おもしろい‼️ 本が好きな人にも苦手な人にもおすすめしたい(笑) 海外小説の名作たちをわかりやすく紹介している漫画なのですが、切り口が独特で本当に面白い。 『モンテ・クリスト伯』の邦訳版のキャラクター名に焦点を当てたり、『老人と海』に出てくる食べ物を取り上げてみたり、ダンテの『神曲』はカラオケで説明だ。 読みながら声出して笑える箇所も多く、海外文学は苦手という方にもとっつきやすくなるのでないかしら。
2022/04/25
まるほ
日本の文豪をコミックエッセイで紹介した『よちより文藝部』が面白かったので、その続編である『世界文学篇』も手に取りました。▼日本の文豪の“文学作品”よりもさらに敷居が高い世界文学。本作を読むと興味が湧いてきて、チャレンジしてみたくなりました。動機付けには最良かと。▼作中に登場する亀山郁夫先生の話(アドバイス)は一読の価値あり。翻訳によって読みやすさは変わるので、相性が合わなければ別の翻訳者のものを読むべし、あらすじから先に読んでしまっても良い、など心強い指針になりました。
2022/05/29
兵士O
この本すごいわ……。何がすごいって、普通の世界文学紹介本では偉い評論家の難しい批評や、メリハリのない粗筋でお茶を濁す所なのに、この本は作者の主観バリバリの視点で、なおかつビジュアルで、名作をメッタ斬りしているのが。この本を読んだ後に、紹介されている名作の原作を読めば、理解が更に深まること請け合いです(多分)。あと、もう一つポイントなのが、作者の番子さんの苦労ですね(泣)。こんな漫画化が難しい訳の分からん小説をよくまあ、日本の現代ネタ(カラオケや某量販店など)に結び付けて紹介したなあ、とホント尊敬しますよ。
2020/03/30
感想・レビューをもっと見る