眠れる美女たち 上
眠れる美女たち 上 / 感想・レビュー
starbro
スティーヴン・キングは数十年に渡って読んでいる作家の一人です。本書は、次男オーウェンと初コンビを組んだ作品です。上巻は二段組、500頁弱ですが、一気読みしました。オーロラ病は、新型コロナウィルス感染症よりも厄介そうです。続いて下巻へ。トータルの感想は下巻読了後に。
2020/12/07
nuit@積読消化中
な、長い…、そしていつにも増してお下劣満載なキング親子。ようやっと物語の半分まで辿り着いたという感じなんだけど、なんだろ?中々お話が進まない。。。これ、下巻に入ったらジェットコースターとはいかんかな?余談ですが、受刑者のひとりが眠らないためにホラー小説作家本を薦めるんだけど、それがピーター・ストラウブ、クライヴ・バーカー、そして最後に長男のジョー・ヒルを添えるところに家族愛を感じました。ひとまず下巻に進みます!
2020/12/01
オーウェン
キングが息子と共作という形を取った新作。眠りについてしまうと目を覚まさなくなる奇妙な病がアメリカに。しかもそれは女性だけ。無理に起こせば、弾かれたような暴力を振舞おうとしてしまう。キングの「アンダー・ザ・ドーム」のように、隔離されたような世界観が出来上がる。パニックに怯える人や立ち向かう人など、多くの人間の選択肢がその都度出てくる。パニックはどうしたって暴動という行為に走っていくが、それがトランプ前大統領の時代と対比されており、今のコロナ時代を予見したかのような先見性。下巻でどう収束をつけるのだろう。
2021/03/06
たいぱぱ
今年御年77歳になるキングが次男坊と買い上げたホラー長編。女性だけが眠ってしまう病気が蔓延する世界を描く。ありえない設定にホラーではなく、どこか壮大なホラ話を聞いてる気分になる。たくさんの登場人物の生活の様子や心理描写が長く書かれてるので途中「もうその辺でいいよ」と思ってしまう。物語では女性が眠らないよう、男性が眠らせないよう必死になってるのに、読んでる僕が眠れる美女(ではないが)になっちゃうよ。とはいえ物語は面白い。どんな結末が待ってるのか下巻へ。
2024/08/17
白玉あずき
上下2段組の上巻だけで500頁弱。でもそこはキングさん、波に乗ればサクサク行きます。最近私の読む本ではシンボルとしての生命樹が大活躍、やたら登場するのだけれど、これはアニメやゲームの影響もあるのか、それとも怒れる母なる大地や自然の象徴か。白い虎、使い魔の狐、鼠たち、神話だなあ。人間たちのうしろめたさ、男達の暴力衝動も相変わらず色濃く描かれる。下巻でキング親子の価値観世界観がどう着地するのか?返却期限に追われているので頑張ります。
2020/11/21
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