罪人の選択
罪人の選択 / 感想・レビュー
starbro
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第十弾、貴志 祐介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。SF中心の中短編集、オススメは、表題作『罪人の選択』&コロナの今最適な『赤い雨』です。ただ著者には、やはり長編を書いて欲しいと思います。 https://books.bunshun.jp/articles/-/5413
2020/04/21
いつでも母さん
かなりお久しぶりの貴志さん。はぁ~やっぱり私には合わないと言うか苦手意識のまま何とか読了。『赤い雨』は今、この時にはちょっと重い。「今度こそ絶対、有効な治療法を見つけてみせる。私がRAINで死ぬ前にね。」そんな覚悟を課す事態が怖ろしい。タイトル作も怖かった。そうか、罪人は必ず間違った選択をするのか・・なんだかなぁ。
2020/04/28
うののささら
DNAを解析した結果、編集された痕跡が見つかった。未知の塩基配列のウィルスを作りだし世界中にばらまいた中国。どうしてこんな危険なものを世界中にばらまくかな。まさに悪魔のしわざ。未来にも中国のようなAIはいて人間を支配していくみたいな話。最近多い気がする。最初は読んでてよくわからなかったが文章が上手いのでなんとか楽しく読めました。
2020/08/19
のぶ
貴志祐介さんの、4つの短編を収めた本で、それぞれの作品は独立していて関連性はないが、貴志さんらしさが良く出ている個性豊かな一冊だった。4編中3編がSFだったが、SFでない表題作が個人的には一番面白かった。それは、磯部武雄は佐久間茂に殺されようとしていた。磯部が佐久間の妻を寝取ったからだ。磯部の前に出されたのは一升瓶と缶詰。一方には猛毒が入っている。どちらかを口にして生き延びられたら磯部は許されるという。ロシアンルーレットのような面白い設定の話で引き込まれた。その他では「赤い雨」が良かった。
2020/05/06
モルク
4話の短編集。表題作以外はSF。「呪文」は未来の植民惑星、辺境のこの地での信仰。「新世界より」のような世界観。表題作「罪人の選択」は終戦後の1946年と東京オリンピックの1964年が交互に描かれる。一升瓶に入った焼酎とフグの缶詰のどちらかを選ばせる。片方は毒入りで確実に死に至る。罪人はどちらを選ぶのか。いろいろな思考をめぐらし、裏をかこうと思案する。果して結果は…。1946年と1964年、登場人物に繋がりがありおもしろかった。やっぱりSFよりこっちの方が好き。
2021/07/04
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