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サラリーマン球団社長

サラリーマン球団社長

サラリーマン球団社長

作家
清武英利
出版社
文藝春秋
発売日
2020-08-26
ISBN
9784163912516
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サラリーマン球団社長 / 感想・レビュー

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mitei

同じような立ち位置で球団社長をしていても阪神と広島では雰囲気が全然違うな。かたや内輪揉めとか足の引っ張り合いにいかに戦ったか、かたや弱小球団をいかに強くしたか。どちらも強くした時期はあれど、阪神は暗い話になりがちで広島は頑張って耐えて花を開いたという爽快感があった。これを書いているのが巨人のサラリーマン球団社長というのもシュールな感じ。球界をそれぞれ盛り立てようとする目標は同じなのにそれぞれ違うなと思った。

2021/03/21

けんとまん1007

阪神・広島。どちらも好きな球団だけに、とても興味深い。両球団の生い立ちや背負っているものの違いが、こうも、色合いが違うことにつながるのかと。そこに絡む人の人間性も、いろいろな分野であてはまると思う。やはり、思いを持ち続けることと、仲間を地道に増やすこと。時には、思い切ったことも。それでも、やはり最後は「思いを籠めた言葉」の力を考える。それが響くか否かが、その後の結果にも表れるのだと思う。

2024/02/29

kawa

著者・巨人時代の体験を下敷きの野球小説かと思って手に取ったら、タイガ-スとカ-プの実在のサラリ-マン球団社長を追ったノンフィクションでちょっと肩すかし。しかし、スタッフ目線からの球団経営のアレコレや、親会社の支配下にある球団と市民球団という好対照な対象選定の秀逸さで、実に面白い一作に仕上がっている。野球ファンにとっては拾える小ネタも沢山あることも嬉しい。

2021/03/08

ヒデキ

前から、読みたかった作品でした。 てっきり、著者の経験談だと思っていましたが、 他球団(広島カープ、阪神タイガース)の球団社長についての取材に基づくノンフィクションでした。 読ませて頂いて感じたのが、サラリーマン社長がいて、サラリーマンオーナーがいて、親会社がある・・・ どうも、判りませんでした。 不勉強で申し訳ないです。 もっと、数値化されている世界かと思っていたので、逆にびっくりしてしまいました

2022/03/20

Book & Travel

阪神タイガース元球団社長の野崎氏と広島カープ球団本部長の鈴木氏。野球は素人ながら、球団の改革に情熱を燃やした異端児二人を描いたノンフィクション。著者も元巨人球団代表の清武氏とあって非常に事情に詳しい。貧乏球団だったカープは鈴木氏の奮闘の甲斐あって三連覇、観客動員も大幅に増加。一方野崎氏が孤軍奮闘で改革を進めた阪神は、星野監督のもと優勝を果たすがその後低迷。球界に先駆けて構築したBOSも野崎氏の退団と共に陽の目を見ないままに。私は長年の阪神ファンだが、昔から変わらない球団の体質には暗澹とした気持ちになる。→

2020/12/20

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