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汚れた手をそこで拭かない

汚れた手をそこで拭かない

汚れた手をそこで拭かない

作家
芦沢央
出版社
文藝春秋
発売日
2020-09-26
ISBN
9784163912608
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汚れた手をそこで拭かない / 感想・レビュー

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starbro

第164回直木賞にノミネートされてから図書館に予約したので、漸く読めました。(既読6/6コンプリート)芦沢 央、2作目です。本書は、イヤミス短編集、オススメは、『忘却』&『お蔵入り』です。直木賞ノミネートも納得ですが、次は長編で直木賞を受賞して欲しいと思います。本書で区切りの3,500レビュー達成しました。 https://books.bunshun.jp/articles/-/6032?ud_book

2021/06/04

青乃108号

いずれも面白く読めた、短編五編。個人的にはアパート住まいの老夫婦の、隣の独居老人が熱中症で死亡する話が一番お気に入り。老妻の方がまだらボケで、誤配達されて見てしまった隣宛ての「送電停止通知」を隣の当人に渡し忘れたのが原因だと思い込んだ夫は、老妻が「なにか大事な事を忘れてる気がする」と口にする度何とか話を揉み消そうと努力するのだが実は…という話。その他「学校のプールの排水バルブを閉め忘れた」「昔の彼氏が自宅マンションまで金の無心に来る」など。すぐに対処すれば防げたはずが、判断をミスったばかりに大事になる話。

2024/04/09

bunmei

人は失態を犯し、窮地に追い込まれた時、自己防衛の本能からその場を凌ごうとして、嘘や見栄を張ってしまうことがある。最初は些細な嘘のつもりが、次第に取り返しのつかない罪へと膨らんでいく。結局、嘘は嘘を呼び、だるま式に膨れ上がっていく。そんなジワジワと締め付けてくるような深層心理を、イヤミスタッチで描いた芦沢作品。決して悪意があったわけではなかったが、事実の隠蔽により、どうしようもない現実に直面していく主人公。誰もが、この当事者になり得るのかもしれない特別な日常に、警鐘を鳴らすようなブラックなミステリー。

2020/11/07

射手座の天使あきちゃん

人間はどうしてこんなに小狡く小賢しく出来ているのか? 舌を出す程度の失敗を素直に詫びずに、隠蔽工作に手を出し上手く行かず尻尾を出し、とうとう馬脚まで出して(露わして)しまう 腰は引けても後には引けない、後ろ髪引かれながらも手を引くには時すでに遅し、とうとう「しょっ引かれる」愚か者が沢山出てくる短編集でした。 あまり好みではありません。ゴメンなさい❕

2021/09/18

うっちー

ありそうな出来事にジタバタする、芦沢世界は面白い。

2020/11/29

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