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コモンの再生

コモンの再生

コモンの再生

作家
内田樹
出版社
文藝春秋
発売日
2020-11-07
ISBN
9784163912929
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コモンの再生 / 感想・レビュー

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けんとまん1007

コモン。その意味するところは広いように思う。そんな一部分に、いろいろな形で関わっているように思うので、参考になる視点が多い。明らかに、後退しているというか、退化しているこの国のありよう。とはいえ、何もしないのは辛い。次に何を残すのか・・この1点。人のありようにもつながる。

2021/03/25

ヒデミン@もも

『コモンの再生』なんて堅いが対象は、メンズファッション雑誌GQの読者。こんなに誰にでもわかりやすく時事問題から他愛のない質問まで、すらすらと。さすが、内田樹さん。新幹線の車内でさえマウンティングを取りたがるオジサンの話や麻生太郎さんの話しとか失笑。迷走する東京五輪まで当ててしまうなんて笑えない。このコロナ禍で、確かに私たちはコモンの必要性を実感した。

2021/01/16

Tenouji

気軽に読める内容。雑誌「GQ」の読者質問に著者が答える形。とはいえ、グローバル資本主義末期の社会課題が端的に語られていて、読後にジワジワ効いてくるw。個人的には、スマホを日常的に使いながら、未来を感じれない社会って何なんだろう…と考えてしまった。が、この書の「騎士団長殺し」の論考から考えると少し整理できた気がする。IT技術は未来の技術だったのにね。邪悪なものと結びつくとダメ。それを防ぐのは人間の情理なのかもしれない。

2020/11/25

ta_chanko

「人新世の資本論」と同時に読んだので、理念的な共通点を感じた。あらゆるものが私有化・商品化され、レッドオーシャンの中で競争を強いられ、格差は拡大し、人心は荒廃し、どんどん世知辛い世の中になってきている。いまこそコモン(共有地)を再生し、人々が互いに責任と負担を共有しながら、手づくりで社会を構築していくときではないか。国家・巨大企業などの大きなものに巻かれ、飽くなき経済成長を求める消費社会にどっぷり浸かってしまうのではなく…。社会の一員として、できることから一歩ずつ。

2021/03/08

Sakie

GQのQ&A式トーク書き起こし連載。2016年から2020年までで触れられた東京五輪の失敗も、新型コロナのパンデミックも、まさかこのようなことになるとは、と嘆息するしかない。さてベーシック・インカムについてのトピック。ベーシック・インカムが奏功するためには、社会が開放的で流動的である必要があると内田先生は説く。裕福に暮らすには足りない程度の収入が国から支払われるとして、日本人はどのくらいそれを堂々と受け取り、自らの価値を貶めず、利他的になることができるのだろう。私の今までの想像は楽観に過ぎたのか。

2021/08/26

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