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帝国の弔砲

帝国の弔砲

帝国の弔砲

作家
佐々木譲
出版社
文藝春秋
発売日
2021-02-25
ISBN
9784163913315
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帝国の弔砲 / 感想・レビュー

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starbro

佐々木 譲は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、『抵抗都市』に続く、改変歴史SFハードボイルトミステリ、450頁弱、一気に読ませます。更なる続編もあるでしょうか? https://books.bunshun.jp/articles/-/6112?ud_book

2021/04/12

のぶ

第一次世界大戦頃を舞台にした、歴史改変ももの小説。佐々木さんは以前に「抵抗都市」で同じ設定で作品を作っているので、違和感なく物語に入っていく事ができた。主人公は、ロシア沿海州に開拓民として入植した小條夫妻の次男の登志矢。鉄道技能士となって将来に夢を抱いていたが、ロシア帝国軍に徴兵されて前線へ送られて、前線で従軍する事になる。戦乱を生き延びて復員すると、今度はロシアには革命の嵐が吹き荒れ、登志矢もそれに巻き込まれていく。改変なので何でもありかもしれないが、登志矢の生涯は運命に翻弄されっぱなしだった。

2021/03/07

なかなか骨太な歴史小説。もっと生々しさがあってもよかったな。

2021/04/28

キムチ

私には歴史改変小説のジャンルが合わないようだ。骨太さを堪能できたのは中盤に入るまで‥そこからはだれてしまい、最後の章でくっきり情景を思い浮かべられ、ラストは案の定置いてけぼり。20世紀初頭の沿海州開拓農民の子として育ち、鉄道技能士として一本立ち。帝国軍の徴兵を受けた時点で彼の運命が刻まれたのだろうか。。筆者がフィクションとして日露Wを書き、一人の男のうねりを綴り何を言いたかったのか空中分解したのか、私が分析力お粗末なのか・・不消化。東京を目指し、ついたのがアカプルコで尚、??

2021/07/03

まこみん

読むのに日数が掛かった。パラレルワールドに気付かず、日露戦争とロシア革命と第一次大戦の経緯に、殆ど忘れた記憶が混乱した。でも同じ国内で旧帝国軍と革命軍赤軍だけでなくチェコや日本軍、パルチザンと様々な立場と損得や思想によって戦いが収まらない様子は、今もどの時代も同様に起こっているなぁと。ロシア移民の子であった登志矢も時代に翻弄され、日本で重大な機密任務を持たされる。ちょっと疲れた読書でした。

2021/08/26

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