京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし
京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし / 感想・レビュー
starbro
京極 夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の講演集を読むのは初めてです。意外と真面目でアカデミックな内容、オススメは『世界の半分は書物の中にある』&『柳田國男と「遠野物語」の話』です。何時か著者の講演をLIVEで聴いてみたいです。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163913421
2021/10/15
chantal(シャンタール)
妖怪に関する京極先生の講演記録。妖怪の成り立ちから水木しげるさんや柳田國男翁について、とても楽しく読めた。妖怪はゆるキャラ、との説に妙に納得😅実際の講演を聴いていたら、きっともっと楽しかっただろうなあ。水木しげるさん、地元の有名人で、鬼太郎のアニメも子供の頃良く見てたけど、朝ドラは見てなかったし、どんな人だったのか、実は良く知らなかったのだが、今回少し理解を深めた。京極作品、大体三分の一くらい読んだかな。これからの読書も楽しみだ。
2021/11/06
KAZOO
京極さんの9つの講演録をまとめたものでそのため読みやすく、この分野に興味のある私にとっては非常に楽しめました。水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」や柳田国男の「遠野物語」の引用が多く非常にこの分野の話では分かりやすい気がします。ただやはり講演なので若干物足りない部分も幾分かあります。小松さんの様な妖怪についての評論集を出してくれないですかね。
2022/09/21
kei-zu
水木しげるの妖怪画は、なぜ緻密な緻密な背景のもとに描かれているか。妖怪は場における「現象」「状態」であるからのようだ。だが、名前と形を与えられた「妖怪」は独立したキャラクターとして存在する。その概念の「揺らぎ」は、水木以前にも存在したという。 妖怪という認識が、今では欧州にも広がっているのというのが興味深い。 約10年おきにアニメ化される「ゲゲゲの鬼太郎」、製作のたびに「これは違う」と言われるという指摘も面白かった。
2021/12/25
かんらんしゃ🎡
★まず出された器を愛で、盛り付けの風流を味わい、できればそこで一言評してからおもむろにを箸をつける。まあそんな店にはとんと行けてない。それどころかこれからは昆虫を食えという。箸でつまみ、じっくり色つや形を愛でる。だめだ、こいつら食うには一気にいかなくちゃ★恐いものから逃れるには相手の正体をよく見るべしと言われる。お化けや怖さの正体を探るこの本、水木しげるや遠野物語、河鍋暁斎が題目となりゃ読まないわけにゃいかない。が、読んでも昆虫食の恐怖はやまないぞ。
2021/12/01
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