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透明な螺旋

透明な螺旋

透明な螺旋

作家
東野圭吾
出版社
文藝春秋
発売日
2021-09-03
ISBN
9784163914244
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透明な螺旋 / 感想・レビュー

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パトラッシュ

ガリレオシリーズの1冊というより、湯川学が探偵役を務めながら彼の人生が絡む人情ミステリと読むべきか。犯行スタイルに特段のトリックやひねりはなく、湯川が科学により事件を解決することもない。殺人動機も『容疑者Ⅹの献身』に似ていて途中で先が読めてしまうし、最後に判明する意外な事実もとってつけたようで偶然が過ぎる。近作の『希望の糸』や『白鳥とコウモリ』などの系譜に属しており、本格物を期待していた読者には肩透かしだ。しかし重箱の隅をつつかず純粋にエンタメとして見れば、東野さんらしい軽快で楽しめる読み物になっている。

2021/10/28

うっちー

映画化されるのでしょうが、映画を見ているような小説でした

2021/09/06

射手座の天使あきちゃん

あらあら、東野さん とうとう科学や物理のトリックがネタ切れなの? と思うほど今回は、肉親の情愛後方2回転宙返り、ガリレオ先生出生の秘密横ひねり、みたいな出来栄えでした。もう少しG難度かH難度のトリックが欲しいところでしたね(笑)

2022/08/20

bunmei

湯川博士が意外な展開で登場し、名コンビの内海と草薙と共に、殺人事件の謎に迫るガリレオシリーズ。戦後の貧しい時代から現代までの3世代に渡る悲哀の連鎖をバックボーンとした事件は、いかにも東野作品。また、クールな湯川博士も、親の介護に携わり悪戦苦闘しているシチュエーションにも年月の重みを感じる。今回は、そんな湯川博士が、容疑者との関りを疑われる中、彼の出生の秘密までもが事件の謎に関わってくる。本シリーズの醍醐味であるサイエンストリックの謎解きは本作では封印。ヒューマンタッチのミステリーとして仕上がっている。

2021/09/16

Nobu A

東野圭吾著書X冊目。残念ながら本サイト登録前の読了本は正確な冊数不明。それよりも読了済みか未読了か把握出来ていないのが憂鬱。全著書読みたいだけに。久々の一気読み図書館本。温泉施設に携帯し入湯を繰り返しながら休憩中に頁を繰る手が止まらなかった。特に登場人物のやり取りが粋。湯川と草薙の根拠のある仮説とこじつけの妄想との違い等、現実的ではない。同等の知的レベルが必要だが読む分には楽しい。また、隠れ命題でもある片親の養育問題や生き甲斐を巧みに組み込み、感情移入しやすくした物語展開。相変わらず読み易い筆致。

2023/07/16

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