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紙の梟 ハーシュソサエティ

紙の梟 ハーシュソサエティ

紙の梟 ハーシュソサエティ

作家
貫井徳郎
出版社
文藝春秋
発売日
2022-07-13
ISBN
9784163915647
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紙の梟 ハーシュソサエティ / 感想・レビュー

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starbro

貫井 徳郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 人ひとりを殺したら死刑になる仮想社会を前提とした連作短編&中編集、オススメは、表題作「紙の梟」です。 本書読了後も、私は死刑残置派変わらずでした。 著者は死刑廃止派でしょうか❓ https://books.bunshun.jp/articles/-/7312?ud_book

2022/08/25

kou

「人をひとり殺したら死刑になる世界」を描いた連作短編集。読み応えがあり面白かった。正直、読む前は、この世界観に違和感を持っていなかったが、その考えは、すぐに覆された。人をひとり殺したら、理由如何関係なく、問答無用で死刑になる世界が、いかに恐ろしく怖いことか!逆に、殺す以上に残酷な事をしても、死なせなければ死刑にならないことの理不尽さ!読みながら、何度も自問自答してしまった。

2022/10/26

まちゃ

厳罰化が行き着いた先にある「人を一人殺したら死刑になる世界」の物語。不寛容な社会の生き難さを問うような作品でした。興味深くはありましたが、それほど心惹かれませんでした。交通死亡事故の加害者は?極端な設定にモヤモヤがあったためでしょう。日本人は、そこまで不寛容な社会を望んでいないと信じています。

2022/09/06

ウッディ

「人ひとり殺したら死刑になる世界」を描いた5編の物語。 死刑にならないために指・舌・目を切り取っても、命は奪わないという残虐な犯罪が起こり、自殺願望を持つ人が死刑になるため他人を殺す、犯罪抑止のための厳罰化が、これまでになかった犯罪を生むという矛盾と反省の機会も与えられない罰のあり方に考えさせられるものがあった。殺された恋人が偽名を使い、過去に結婚詐欺を働いていたことを知った主人公、犯人を憎みながらも死刑反対を訴え、恋人の過去を解き明かしていく表題作は読みごたえがあった。

2022/12/15

いつでも母さん

【人ひとりを殺したら死刑になる】そんな世界だったら。貫井さんは、また何という話を読ませるのだろう。それも5話もだ。ゾッとした。心情と理性は別とか、法があるとか、加害者家族ならとか、被害者家族だったらとか…死刑制度に対して頭の中でシーソーが、右へ左へ揺れに揺れ吞み込まれて行くのだ。断固とした私の意思はどこ?(泣)『レミングの群れ』は複雑な思いに終始した。表題作『紙の梟』はその世界の括りでなくても面白く読んだが『社会が寛容さを失ったとき、人間の感情は・・』の帯がキツイ。もうこの国は失いつつあるような…

2022/08/03

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