マンガ大地の子 5 (文春現代史コミックス)
マンガ大地の子 5 (文春現代史コミックス) / 感想・レビュー
たまきら
人類史を超えて存在する圧倒的な自然に触れた時、一個人の生きざまとはなんとちっぽけなのだろうか、と思う。ヨセミテで触れた、信じられないほど長寿な巨大セコイア。インドネシアの島で夫・友人と手をつなぎながら仰ぎ見た一面の天の川。国同士のいがみ合いも、長い歴史から見たら単なるいさかいの繰り返しでしかない。国境という不自由を思う。今もその観念が人々を殺しているのだから…。マンガも素晴らしかった。泣いちゃった。
2023/11/28
ムーミン2号
山崎豊子原作の『大地の子』をコミカライズした全5巻は、文藝春秋100周年の文春現代史コミックスのひとつとして刊行された。全5巻を読めば、なぜ『大地の子』であるかは感動と共に了解される。いわゆる「中国残留孤児」については報道で知っただけの知識しかなく、その苦労や苦悩は想像できてもとても実感できるものではない。けども、少しは本作によって知ることはできるのではないか。真の「大河ドラマ」という印象だが、マンガそのものは読みやすい。
2022/09/26
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