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我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源

我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源

我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源

作家
エマニュエル・トッド
堀茂樹
出版社
文藝春秋
発売日
2022-10-26
ISBN
9784163916125
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我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源 / 感想・レビュー

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アキ

2017年発刊。トランプ政権誕生後の米国、英国、フランスというアングロサクソン世界への見方が主であるが、第15章場所の記憶で、世界の都市で核家族化している現代でも旧来の家族システムがいかに影響を与えているのかを説き、直系家族型社会としてドイツと日本を、共同体家族型社会としてロシアと中国を考察しているのが興味深かった。そして本邦で女性のステータスが低く、出生率が低いのをドイツと同様、父系制レベルの残存とし、その差異を論じている。日本の社会に暮らしていると、他国の家族システムを想起することはない。新たな視点。

2023/04/09

パトラッシュ

(承前)民主主義はアングロサクソンの覇権確立で世界へ広まったが、主体となる人民の非合理性により野蛮で排外的になる。教育の不平等で高学歴エリートの現状維持派と低学歴労働者の左派に分断され、前者に軽蔑されているとの後者の怒りが民主的にトランプを選ばせた。また教育の向上は少子高齢化を招き国力を衰えさせるが、移民による人口増で補おうとする欧米に対し内向きな日本は移民を拒み同質性維持を優先し国力アップを諦めたとの指摘は強烈だ。人種問題の深刻さを多少知る者としては、日本は穏健な民主主義を守ろうとしているとも思えるが。

2022/11/25

みき

下巻もなかなか示唆に富む本だった。特にアメリカとイギリスにおける平等の概念については一読の価値がある。アメリカにおけるイギリスのプロレタリアートが黒人であり、イギリスにおけるアメリカの黒人がプロレタリアートとする論調は目からウロコ。この点、日本はどうなんだろうと考えてみるが文中に日本は特殊であるのかもと記載をしている。確かに歴史的に大きな階級闘争はなかっと認識しているので、もしかしたら本当に特殊なのかもしれないが、自分には答えを出すことができない。この本、アングロサクソンの人が読んだらどう思うんだろう

2022/12/27

てつ

上下あわせて かなり難解な本。著者は丁寧に説明してくれているようだが、背景となる世界史的知識、家族人類学的知識を縦横無尽に使いこなす頭脳が必要。内容の3割も理解出来てない。再読するかなぁ?

2023/05/06

Tomoichi

上巻で提示された各地域や国の家族形態から分析をしていく。彼の学説が正しいとした場合、相違する国や地域を例に日本を批判する進んだ人たちの胡散臭さが浮かび上がってくる。家族形態=文化・歴史としたとき、グローバルや多様性など昨今流行りのものを批判もなく受け入れる学校や世の中のアホらしさに虚無的になってしまう今日この頃。

2023/02/18

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