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精選女性随筆集 第七巻 白洲正子

精選女性随筆集 第七巻 白洲正子

精選女性随筆集 第七巻 白洲正子

作家
白洲正子
小池真理子
出版社
文藝春秋
発売日
2012-08-07
ISBN
9784166402809
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精選女性随筆集 第七巻 白洲正子 / 感想・レビュー

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冬見

前に読んだ有吉佐和子・岡本かの子編が良かったのでこちらも購入。これから少しずつ集めていきたい。恥ずかしながら白洲正子を読んだのはこれが初めて。小林秀雄や正宗白鳥といった文人との記憶や祖父樺山資紀との思い出など、かの人たちの息遣いを感じさせる人物回想記が非常に魅力的。視線が澄んでおり、するすると情景が流れ込んでくる。特に、親友むぅちゃんについて綴った「いまなぜ青山二郎なのか」「銀座に生き銀座に死す」が良い。瑞々しく、愛おしく、切なく、彼女はそこにいた。この人のなかでむぅちゃんは生き続けているのだ。

2019/08/25

bluemint

優れた文章だとは何となく感じられるが、悲しいかな私には彼女が前提としている知識や文化を持っていない。だから読み方も表面的になってしまう。彼女のバックグラウンドは、能や焼き物、中国や和洋の古典、それに十代のアメリカ留学の経験や出自など複雑であり、その上に明晰な頭脳と情熱を持っている。こんな人が推敲を重ねた文章をその精神まで掴み取るのは私には不可能だった。当時の知識人が共通な素養としていたものを、今ではなくしつつあると思わざるを得ない。

2020/10/28

和草(にこぐさ)

初白州正子先生。ずーっと気になっていて、この随筆集を読むことでもっと読んで知りたくなった。自分の考え、信念を持った女性。

2013/10/19

at@n

端正で美しい文章に驚いた。選者の小池真理子同様食わず嫌いだったのだが、国語の教科書に掲載されてもよさそうな清々しさと機知に満ち溢れていると思う。

2022/06/09

どら猫さとっち

選者もそうであるが、白州正子のことは知っていても、エッセイは読んでこなかった。今回それを読んで、深い教養と日本文化の造詣の深さに感嘆した。特に能に関するエッセイは、実はわかりやすい。また彼女を周囲の人たちの観察眼も鋭い。文章は比較的読みやすいが、書いてある内容には深みがある。白州正子のエッセイを最初に読むとするなら、本書からおすすめしたい。

2014/10/15

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