無名仮名人名簿 向田邦子全集〈新版〉 第七巻
無名仮名人名簿 向田邦子全集〈新版〉 第七巻 / 感想・レビュー
ぐうぐう
これまで読んだ向田邦子のエッセイ本の中で、一番おもしろかった。『無名仮名人名簿』は、タイトル通り、彼女が出会った人々についてのエピソードを綴っているのだけれど、彼女のドラマがそうであるように、人間が一番おもしろいのだということを、このエッセイも知らしめているのかもしれない。
2010/05/26
ゴロチビ
全集で向田邦子を読み直そうと思っての2冊目。読んだ事無さそうなエッセイの三。ここで図らずも「トットひとり」に書かれていた向田さんのお得意物まね「おしっこするリス」に出会い、笑い過ぎて呼吸困難に。しかし読み進めるにつれ、脚本家やエッセイストとして人間観察を生業にして来た人の、冷徹な目というか、対象を冷たく突き放すようなペン使いを感じてしまったのだ。三十年も昔、愛読していた頃には気付きもしなかったもの。それは自分が若かったせいなのか、作品の違いなのか、…これから読み進めて行けば、自分なりに、答えは出るだろう。
2016/08/23
fubuki
図書館で借りる。時代を感じさせられる背景のものもあったが、それはそれで懐かしく読み終えた。「書く」ことは、よく周りを観察することでもあると、改めて感じる。
2011/12/30
ポレポレ
エッセイ集『無名仮名人名簿』を収録。特に「なんだ・こりゃ」がおもしろかった。 ★★★☆☆
2023/07/03
Kooheysan
随筆集の三巻目。身近な人を題材にしたエッセイ。人間観察の妙、社会というもの、そして筆者自身への鋭い客観的な視点と言語化。作品としても、1つの作品でいろいろなことが言及されていくにも関わらず、毎回きちんと話がまとまるのがすごいです。自分自身、読んでいて笑ったり心温かくなったり唸ったり反省したり…。
2023/07/03
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