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生きるのが困難な人々へ 孤独について (文春新書 5)

生きるのが困難な人々へ 孤独について (文春新書 5)

生きるのが困難な人々へ 孤独について (文春新書 5)

作家
中島義道
出版社
文藝春秋
発売日
1998-10-22
ISBN
9784166600052
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生きるのが困難な人々へ 孤独について (文春新書 5) / 感想・レビュー

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まゆら

孤独という言葉には惹かれるものがある。中島義道氏の平成10年に出版された本で古い本なせいか最近の著作より毒も内容も薄いような気がする。ほぼ自叙伝で波乱万丈な自身の挫折人生を例に、他人の為に時間を使わず自ら選んで孤独になることを勧めているが、特に目新しい事も書いていないので、あまり響かない。ちょっとタイトル詐欺でもあると思う。

2016/10/12

さきん

純粋異性批判を読んで面白かったので今作品も読んでみた。自伝を通して著者の考えをを語り、孤独とどう付き合うのかを読者に考えさせる内容。

2016/08/10

タク

哲学者・中島義道の自伝。尋常じゃないレベルの韜晦や捻れが全編を覆っているけど、これはれっきとしたセラピー書であり、癒し本じゃなかろーか。実践は難しいが「こういう風に生きられる人もいる」って事を証明しただけでどれだけの人が救われるか、その効果は計り知れない。一方で、中島さんの巡り合わせの確かさや幸運に、嫉妬や絶望を抱く人も大勢いるであろうことは間違いないだろーけど

2010/11/17

すぎえ

自分以外の他人に関わりあって生きることに生きずらさを感じている人にとっては読むとそうだなぁー。って思うことがある本だと思う。利己的で、反社会的で嫌に思う人も多い本でもある。もともと作者は前者の人のみに対して書いているし、批判をもろともしない。それも全部覚悟の上に納得して書いているにちがいないと思う。少し参考になる部分もあり、自分自身はそこまではとてもじゃないけど真似できないと思うこともある。社会とのかかわりあいの中で遭遇する理不尽なことについて、折り合いをつけるのが苦手な人には参考になる気がする。文章、言

2010/01/21

nobody

例えば加藤寬一郎なら「上司である教授との人間関係が、修復不能なまでに悪化した。私は『犬猫以下の扱い』を受けた」としか書かぬところを、中島義道は全て書く。Y教授はどう反応したろうか。軽く読むと表題と中身の不整合に違和感を覚えるかもしれないが、真摯に読めば筆者の徹底的な人生晒しこそ真の『孤独について』の考究に欠かせなかったと納得する。圧し潰されるしかない“生きづらい人間”の陰の象徴が太宰『人間失格』の葉蔵ならば、中島はその逆転的存在である。世には商売用の言葉が溢れているが、絞り出される言葉は心を鷲掴みにする。

2016/07/27

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