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性的唯幻論序説 (文春新書 49)

性的唯幻論序説 (文春新書 49)

性的唯幻論序説 (文春新書 49)

作家
岸田秀
出版社
文藝春秋
発売日
1999-07-19
ISBN
9784166600496
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性的唯幻論序説 (文春新書 49) / 感想・レビュー

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佐島楓

キリスト教徒の性的な精神分析はなされていたが、それ以外の宗教についてはほとんど触れられていない。日本人にとって、キリスト教における唯一神のような存在はなかったはずなので、そのあたりを考えてみたい。

2013/03/07

北条ひかり

7時間24分。点字データ。島根ライトハウスと点訳者さんに感謝。人間は本能の壊れた動物であり、人間は基本的に不能であるため、本能では性交できない。だが、不能のままでは人類は滅亡してしまうため、(共同)幻想を構築した。マックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を援用し、「性欲」を発明して種の保存と資本主義の発展を促した。その結果、女性が屈辱的な役割に貶められた。・・・とする。同著者の「ものぐさ精神分析」の各論に該当し、相変わらず非常に面白い立論の仕方である。

2016/12/29

marmelo

全12章中、第1章を読み終えたところで挫折し、読了できなかった。著者は「人間の性本能は壊れている」という持論を展開していくのだが、読み手がその論旨に説得されないとき、それは著者の持論のゴリ押しのようにしか感じられず、私は苦痛を感じるだけだった。岸田氏はこの持論を哲学者 竹田青嗣との対談集『現代日本人の恋愛と欲望をめぐって』でも提示しているが、竹田氏は岸田氏に対して反論しており、私にとってその対談集ではやはり竹田氏の論調の方が受け入れやすかった。

2017/01/24

うさぎさん

コンプレックスをがんがん刺激してきて辛くもあり興味深くもあり、たいへん面白い一冊だった。 人類は全員不能であるという主張から、文化的背景に基づき、性の抑圧からの開放を説く。 救われた気がした。

2016/02/10

Yukicks

エロスに違和感を感じている方は読んでほしい。生きやすくなると思う。 ものぐさ精神分析(http://fightsuperego.blog.fc2.com/blog-entry-20.html)の性の部分について詳細に考察した本。  人間は本能の壊れた動物であるとの仮説から性について歴史,文化を超えてぶった切っていく。 人間にとってエロスとは幻想の産物でその幻想は時代を支える経済的枠組みが変われば内容も変貌する。

2012/06/16

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