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二十世紀 日本の戦争 (文春新書 112)

二十世紀 日本の戦争 (文春新書 112)

二十世紀 日本の戦争 (文春新書 112)

作家
阿川弘之
猪瀬直樹
中西輝政
秦 邦彦
福田和也
出版社
文藝春秋
発売日
2000-07-19
ISBN
9784166601127
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二十世紀 日本の戦争 (文春新書 112) / 感想・レビュー

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おらひらお

2000年初版。20世紀におこった戦争と日本のかかわりについて5人で行った座談会の内容を収めたものです。教科書の内容とは異なるもっともな意見が満載なので、高校生程度から読んでもらいたい一冊ですね。なかでも、生まれも育ちも考え方もエリートである人物の欠乏の指摘は重要ですね。もちろん、育てて育つものではないかもしれませんが。ところどころで出てくる官僚的対応が日本を悪い方向へ導いているとの指摘は原発問題を抱える現在にも通じるところありですね。21世紀も戦争に参加することなく過ごせていくのでしょうか・・・。

2012/07/01

depo

積読本。「一億玉砕」を叫んでいた者達の脳裏に天皇陛下も入っていたのだろうか。面白いと思ったのは「日本は明治以来現在まで借金を踏み倒したことがない。日本と独逸だけですね。あとの国は全部踏み倒している」という秦さんの言葉である。やはり日本人の心性として「約束は守らねばならない」というのがあるということだろう。

2021/02/13

go

結局引けない民族なのかね日本人は。精神論に流されやすいというか。優秀なリーダーさえいればまた別だったのかもしれないけど

2020/12/28

ダイキ

「二〇三高地の激戦中、死体を片付ける時間は休戦となる。双方、白旗を掲げて作業を終え、両軍兵士が日本酒とウオッカを傾けて、われら日露の二国がいっしょになれば、イギリスでもドイツでも簡単にやっつけられるぞ、と互いの健闘を讃えあった。武士道なんです。ロシア人にもそんな古いところがありました。そして休戦の時間が終わると、また撃ち合うんです。牧歌的であったといえばそうなんですが、夥しい死体を片付けてもいるわけですから悲惨といえば悲惨なんですけれど、ルールを信頼し合っていた。」〈第一章 日露戦争・猪瀬直樹〉

2018/05/21

tolucky1962

5人による座談スタイルですが皆さん詳しい。知らなかったこと、目から鱗なことも多い。戦争ってなるべくしてなる、意外な分岐点から導かれる色々なことで起きてきましたね。今の時代に当てはめ、今後を占おうとすると、意外と歴史が繰り返されている気もして怖い。止めるべきときに止めるべき人がキチンと意見できないといけないし、戦争したいと思う人はあの手この手で予めつぶすべき人をつぶしてますね。これまでも戦争の多くは当時のルールに則っていますからね。

2015/06/19

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