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ドリトル先生の英国 (文春新書 130)

ドリトル先生の英国 (文春新書 130)

ドリトル先生の英国 (文春新書 130)

作家
南條竹則
出版社
文藝春秋
発売日
2000-10-01
ISBN
9784166601301
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ドリトル先生の英国 (文春新書 130) / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

小学生の頃ドリトル先生が大好きでした。 英語でも、少し読もうと努力したこともあります。 海外では、最近はあまり読まれていない。 奴隷や差別などの時代的な記述で好まれないところがあるらしい。 英国や英国の植民地ではないところでは、そのいきさつがよくわからなかった。 本書では、歴史や地理的な背景が分かる情報を掲載しているので、手がかりがつかめるかもしれない。 海外でも、もう一度、ドリトル先生の物語が流行ることを期待している。引用・参考文献一覧を作成中。http://bit.ly/ZQ2uxf

2013/04/25

佐島楓

子どものころ大好きだったドリトル先生シリーズ。しかし名前が「Do-little」だったとは思いもよらずびっくり。あとは雑学的に「オランダボウフウ」という謎の植物の秘密や秘められた時代の悲劇などが書かれています。もう一度全巻読み返したいなあ。

2012/09/11

ロビン

『ドリトル先生』をこよなく愛する著者が、作者ロフティングの人生や作品の時代・文化背景を、物語のあらすじも紹介しながらちょっと深堀り&深読みした本。動物と話せるドリトル先生が菜食主義者でなく肉食の設定にされているところにロフティングの偉さがある、というお話には唸らされた。また、『秘密の湖』に登場する太古の時代の独裁者のモデルがヒトラーであるとか、謎めいていた「アブラミのお菓子」の正体が牛の脂身のプティングであるとか、先生とイギリス階級社会の関係であるとか、様々なことが分かり面白い。作品への愛に心温まる一冊。

2019/08/26

kaze

久しぶりにドリトル先生を読みたくなった。私が過去に読んだことがあるのは『航海記』のみだけれど、シリーズの他の作品も読んでみたくなった。大人になった今、本書の知見を携えてドリトル先生の世界の中に飛び込めば、また違う体験ができるのではなかろうか。それにしても、井伏鱒二さんの翻訳はしみじみと名作であるなあ。

2022/10/20

Urmnaf

ドリトル先生を通して、19世紀の英国を語る。あるいは、井伏鱒二の名訳の意図を知る。オランダボウフウやアブラミのお菓子、猫肉屋のマシューに貝ほりのジョー。中でもオシツオサレツは上手い。ロフティング自身、そこまで厳密な時代考証はしてなかったようだが、それでも物語の舞台である19世紀中頃の風俗がよく表れている。英国人であれば常識的なことでも、日本人にはピンとこないこともあり、こうした解説は物語の味わいをよりいっそう増すだろう。ただ、井伏鱒二訳の入手が難しくなりつつあり、お預け状態になりそうなのを危惧。

2020/04/26

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