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リサイクル幻想 (文春新書 131)

リサイクル幻想 (文春新書 131)

リサイクル幻想 (文春新書 131)

作家
武田邦彦
出版社
文藝春秋
発売日
2000-10-20
ISBN
9784166601318
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リサイクル幻想 (文春新書 131) / 感想・レビュー

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jiangkou

ずっと気になっていたゴミ分別って意味あるの?全部燃やしちゃえばいいんじゃね?という疑問の一部に答えてくれる本。内容が多少古いが、プラも紙も燃やしてよい、但しちゃんと燃やす、分別→リサイクルはコストがかかる、そもそもリサイクルして使える資源にするには別の燃料などの資源が必要、など当たり前だけど、なるほどという視点を得られる。改めて盲目的な保護運動、反対運動には本当に?という視点が必要でそれがないとそもそも環境保護など本来の目的も達成できないことがわかった。

2017/07/04

うえ

「建築廃材のリサイクル計画は、不当投棄を防止し、埋め立てに対するアレルギーを回避しようとした結果でもありますが、実は「埋め立て」とは「廃材を一ヵ所に貯蔵する」ということであり、「リサイクル」とは「広く日本にばらまく」ということなのです」「ダイオキシンは正式な機関で毒物とされています…それでもダイオキシンが毒物かどうか不明です…驚いたことに、「危ない」とは書かれていますが、具体的なデータは示されていませんでした。そこでヨーロッパの文献を調べたら、そこにも猛毒であることを示す明確なデータは見あたらない」

2015/11/10

びーちゃん

リサイクルするよりも,リサイクルにかかるエネルギーのほうが大きければ余計に環境破壊になるとの見解は理解できる。しかし,費用対効果は厳密に計算しなければならないとも思う。つまりは感情や思想で環境問題を考えるのではなく,厳密なデータに基づいて対策を考えるべき。おもしろければ良いというものでもない。評価3

2011/03/22

茶幸才斎

「リサイクルは本当に環境に優しいのか」の問いを発した本。プラスチックはリサイクルするより燃やす方が環境に優しい、とは、私の住む自治体が後にたどり着いた答えでもあり、分別収集がなくなってしまったのだが、当時は思いきったことをしたな、と驚いた。しかし、筆者はさらに、廃棄物は何でも一度全部焼却して、灰の山を人口鉱山にして、そこから金属類を取り出して再利用するのがよいと云うが、これはどうなんだ?

2009/11/14

いぬかいつまき

最近TVでおなじみ武田教授の10年前の著作。氏の専門とされる材料工学の視点から、現在のリサイクルの矛盾を指摘し、あるべき循環型社会を考える。 そっちの方面では素人の文系の僕ですら、データの扱いがいい加減だとか、論理に飛躍があるとかツッコミたくなる部分もあるけど、「リサイクル」を錦の御旗のように絶対的に正しいと考えることの危険を分かりやすく説明する。 リサイクルによる循環社会は理想としては高邁だけど、そのために本来以上に資源を消費し、有害物質を撒き散らすのなら、リサイクルの意味は全く無いんだよな。

2011/08/21

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