勝つための論文の書き方 (文春新書 295)
勝つための論文の書き方 (文春新書 295) / 感想・レビュー
佐島楓
積読本に登録してあったがたぶん再読。論文の新しい技法書を買ったので、読み返してみた。一度拙いながらも論文を書いてみた身だからこそ理解できるポイントがたくさんあって、読んでよかったと思った。けれど自分は未知の問いの立て方というものがすごく下手なので、研究者には向いていない。ただロジカルな文章の書き方を勉強しておくと、その他のふつうの文章にも応用がすごくきくので、こういった本を読むこと自体はおすすめ。
2022/05/31
テイネハイランド
若干ウケ狙いのタイトルにはなっていますが、中身のある本を数多く執筆されている鹿島茂さんが、自身の論文作成のノウハウについて正直に述べられています。第二回講義の「問題の立て方」には、理系/文系関係なく含蓄のあることが多く書かれているように感じ、この章だけでも読む価値はあるとおもいます。第三回講義の資料の集め方では、人文系学問特有の資料収集の難しさを実感させられました。あと、この本の企画にかかわり、自身でも模範解答となる論文プランを提出した文芸春秋の編集者(大口敦子さん)の能力の高さも、感じました。
2015/11/15
tieckP(ティークP)
文春の編集者に対して雑談調で論文の書き方を語った本で、論文指南本か鹿島茂本かと言えば後者。蘊蓄おじさんとしての魅力は他のエッセイと変わらず堪能できる。一方で、これはおそらく無自覚風の自覚的行動だけれども、論文の書き方を指南するという体で、実はこの程度の説明では一般人が書けないことも予感させ、天才としての自己を示している。とはいえ、鹿島茂の魅力はそのくだけている傲慢さのような部分にあるわけで(街金で借金しちゃったよ、他の人以上に研究熱心だからね!的な)、論文を書く息抜きとして学生に読んで欲しい気もする。
2023/04/11
かな
すぐに使える実際的なハウツーというより、これまで論文に触れたことがなく、論文とは何かということや論文を書く心構えについて知りたい人向け。大学生になったら一度は読んでみるといいと思う。
2017/11/18
naotan
学生向けに書かれた本だけあってわかりやすい。ハウツーものとしてよくまとまっているけど、豊富に出てくる具体例がイマイチ(面白いけどそれで何なの?と思ってしまった)で残念。
2017/07/27
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