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美男の立身、ブ男の逆襲 (文春新書 440)

美男の立身、ブ男の逆襲 (文春新書 440)

美男の立身、ブ男の逆襲 (文春新書 440)

作家
大塚ひかり
出版社
文藝春秋
発売日
2005-05-20
ISBN
9784166604401
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美男の立身、ブ男の逆襲 (文春新書 440) / 感想・レビュー

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ユウユウ

美男が描かれる古典。ブ男が活躍する古典。でもまぁ、見るなら、どうせなら美男がいいかな。「美=善、醜=悪」は仏教的、「見た目ではなく中身が大事」は儒教的というのが印象的だった(どこに書いてあるか見失いましたが…。)。

2019/06/02

なお

平安時代のブ男は物凄く差別化されて、読んでいて痛々しい(TT)それが、段々と武士が権力を持ち始めると美男は弱々しくなり、江戸時代では悪役になる。時代の移り変わりが改めて面白かった。

2018/05/20

遊々亭おさる

男は顔じゃないよハートさ♪は建前の世界。小便くさいジャニーズなんてどこがいいんだかとのたまうのは完全な僻み根性。女性の美醜に比べて、あまり語られることのない男の容姿のあれやこれやを神代の時代から江戸後期までの日本文学を通して語られる美醜の日本史。異形の者に対しておおらかだった記・紀神話の時代から醜なるものは悪といった価値観だった平安時代。そして時代の変革が望まれ魅力的な美男の悪人像が描き出された江戸後期。宗教や時代の閉塞感などが美醜の価値を変えていく。そうか、四谷怪談はロマンティックな恋物語だったのか。

2014/12/25

こぽぞう☆

神話時代から江戸時代まで、男の美醜を述べた本。時代によって美の基準は違うし、美しい方が得する時代、背の高さがより選ばれる時代。いろいろ。文献の孫引きが多いのが気になった。

2016/01/18

れじーな

面白かったです。女性に比べたら明らかに見落とされてきた男性の容姿についての変遷が、とても興味深かったです。美しさがもてはやされる時代は意外と短く、男の美しさも受難の繰り返しだったのには驚きました。美女も美男も、嫉妬故の苦境はあっても、全体で見たら勝ち組だと思っていたので…。美男と美少年の変遷に、男でありながら男の欲に晒されて来た歴史を思い、そういえば多くの文学作品でも美女や美少女が男を惑わせても、女を狂わせることは無いのに、美男にはそれがあるのだと、妙に納得してしまいました。

2010/04/09

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