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いのち 生命科学に言葉はあるか (文春新書)

いのち 生命科学に言葉はあるか (文春新書)

いのち 生命科学に言葉はあるか (文春新書)

作家
最相葉月
出版社
文藝春秋
発売日
2005-10-20
ISBN
9784166604746
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いのち 生命科学に言葉はあるか (文春新書) / 感想・レビュー

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さきん

医学、科学の発達により、どこまで生きているのか、死んでいるのかがわからなくなり、倫理、価値観の違いから生ずるトラブルに一般人も科学者も巻き込まれるようになってきた。そこで著者は、生命科学の現場に立つ先生や倫理委員会の委員などを取材し、今後の生命科学にどう向き合えばよいのか模索する。人によって死の判断基準が異なり、科学者も一般人以上に敏感に研究に取り組んでいるが、その気持ちを論理的に説明することができず、もどかしさを感じていた。

2017/01/27

posanian

12名の識者と生命の倫理面を中心とした対談の記録- 柳澤氏「『私』というものは、ほかの人みんなに入り込んでいるのであって、自分から死ぬといってはいけないのだと。死は自分のものではない。家族のものであり、医師や友人のものであり、社会のものであり、宇宙から与えられたものだと思うのです。子供を産むことも同じで、宇宙から授かるものだという謙虚な気持ちが大事だと思います。」 生命科学で進化を勉強すると、いのちが自分のものだという考え方はできなくなるようだ。また、日本の教育現場では進化はなかなか教えられない、とも。

2013/04/04

ケロたん

イモムシの小さな体に心臓が脈動しているのが透けて見える。娘の胸に耳をあて心臓の鼓動を聞いてみる。どちらも同じ命。普段は意識しないが、ここに今いる不思議。謙虚になれました。

2014/08/08

yuki

作者の立場が中立でなく、バランスを欠いているように思う。生命科学(の一部)への拒否感が所々に表出していて素直に読むことが難しかった。私自身は、少なくとも脳死移植と不妊治療のための体外受精には心理的な抵抗を感じない。作家の後藤正治さんが言っている「25%医療」という言葉のように、違った意見が出るのも当然だが、各々が自分の倫理観によって選択すればよいことではないか。技術が欲望を際限なくさせている、という発言もあった。しかし病気や不妊に悩んだ末、先端医療を望む人に、そのような批判はあたらないと思う。

2014/02/10

輝(アキラ)

 ES細胞、IPS細胞。すっかり自分の中で耳慣れてきていた。嫌悪感や違和感も薄れてきていた。人類の将来にあるべきものなのか、あってはいけないものなのか、考えろ考えろ、自分の頭で考えろ。まだ答えは出ない。

2012/01/29

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