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心中への招待状: 華麗なる恋愛死の世界 (文春新書 484)

心中への招待状: 華麗なる恋愛死の世界 (文春新書 484)

心中への招待状: 華麗なる恋愛死の世界 (文春新書 484)

作家
小林恭二
出版社
文藝春秋
発売日
2005-12-01
ISBN
9784166604845
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心中への招待状: 華麗なる恋愛死の世界 (文春新書 484) / 感想・レビュー

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林 一歩

曽根崎心中をテキストに語られる内容はある意味どうでもよくて、エロスとタナトスは表裏一体では無く、ある意味同義語だと理解した上で考える「心中」とは、阿呆な大人が考える究極の性愛だなと。独りよがりだし残される親族は、迷惑以外の何物でもない。死ぬより前にすることはあるだろう。最近そう思うようになりました。

2014/07/10

岡本匠

小林恭二は何冊読んだだろうか。最近は小説よりも、こうした論文ものが多くなっている感じがする。この本は、近松門左衛門の「曽根崎心中」を読み解きながら、日本人の心中観について言及したもの。何故、元禄期の大阪で心中ものが爆発的な人気を得たのか、何故「曽根崎心中」は、原作どおり演じられないのかなど、非常に興味深く読めた。この前作にあたる「悪への招待状」も読まねば。

2016/04/03

雨巫女。

曽根崎心中を例に心中について語られた本。徳兵衛とお初が心中するまでが、わかりやすかった。

2010/09/26

花実

『曽根崎心中』の遊女お初と徳兵衛を通して当時の男女の「心中」の意味を読み解いてゆく。近松の心中モノを読んでいて、何で死ななきゃいけないのと思った疑問や『曽根崎心中』で違和感のあった悪役九平次の存在も、あーーそういうことだったかとこれを読んで納得。もともと、心中とは、相手を思う心の中を見せるために起請文を書くことに始まり、髪を切る、爪を剝がす、指を切る、刺青を入れる、とエスカレートして行った延長にあるものというのも面白かった。近松の原作も、角田光代の『曽根崎心中』も再読したくなった。

2012/07/06

飼い猫

大学の授業に関連して読んだ。大変興味深く書かれていて曽根崎心中の魅力を充分に伝えていると思う。曽根崎心中を研究するにはとてもよい資料なので、参考にしたい。

2013/12/20

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