グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501) (文春新書 501)
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501) (文春新書 501) / 感想・レビュー
ntahima
2006年出版なのでこの分野の本としては相当に古いことになるが結構楽しめた。グーグルが単なる無料検索サービスではないこと。そしてその収益性の秘密がよく分かる。特にパレートの法則(80:20の法則)の逆をいく、売れていない商品群をかき集めて売れるようにする「ロングテール戦略」が面白い。但、こういう本を読んでいると二人の創業者が根っからの利益追求型の経営者のように見えるが、グーグルの始まりは利益を度外視した若き天才二人の知的探求から始まったことを忘れてはいけない。これは一世代上のマイクロソフトも同じだと思う。
2013/06/26
mitei
Googleのすごさ、ビジネス体系が書かれており、それが如何に危険なことに結びついていくのかがよくわかる内容だった。それにもかかわらず人々はGoogleを使い続ける方向に走り続ける一方かなと思う。
2010/11/02
saga
【再読】2006年に刊行された本書は、『不機嫌な職場』で優良モデルとして紹介されていたグーグルを知りたくて購入したもの。既に刊行から10年以上が経過し、ICT環境はかなりの進化を遂げた。2004年に産声を上げたフェイスブックは本書では取り上げられていず、やはり時代を感じる。日本とアメリカでは、グーグルの戦略に対処する姿勢が違っていたが、グローバル化が進む現代ではどうか? などと考えながら読めた。グーグルは情報化社会の神になれるのか? その答えはまだ示されていない。
2018/03/25
James Hayashi
ジャーナリスト、06年著。検索エンジンが広告で儲けるとは頭でわかっていたが、技術的な面は理解していなかった。またその論理的な仕組み。わかりやすい説明。キーワード広告により莫大な利益を生み出し、破壊戦略として新たなビジネスをどんどん立ち上げている。今では検索エンジン会社でなく巨大広告代理店+α。確固とした収益モデルがある為、OSのアンドロイド、google photo、自動運転システムなど無料で提供できる。魅力でありながらしっかりデータを取り、ビッグデータとし集めた情報を売ることもできる。
2018/11/26
ペールエール
今読めば少し古い気もするが、説得力はいまだ健在。 「全ての知=情報を、ネットというインフラの中で整理して提供する」 それがグーグルの役割、使命であり、実践している。 一つの企業ではあるが、その力は計りしえない。 ネットを人々の生活に必要な社会資本、装置だと考えると、もはや政府の役割まで果たしていることになる。 また、将来の広告の在り方についても考えさせられた。 広告代も、ゴールデン<<ヤフートップみたいな日もきっと来るだろう、僕はそう思います。
2013/02/18
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