夢枕獏の奇想家列伝 (文春新書 689)
夢枕獏の奇想家列伝 (文春新書 689) / 感想・レビュー
びっぐすとん
108円本。夢枕獏さんの本を初めて読んでみた。小説はまだ読んだ事が無い。丁度今、原作が映画になってる『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の空海も出てくるし、私の好きなシルクロード絡みで三蔵法師や羽生くんのスケートで沸いた「陰陽師」安倍晴明も出てくる。著者の気になる人の基準って分かる気がするなぁ。イスラムの建築家シナンは全く知らなかったが、イスラム建築は好きなので、機会があったらシナンについての本も読んでみようと思う。文章がすごく平易で小学生向きかと思ったが、TV番組のテキストが元だったのね。親近感を感じた。
2018/03/11
マサ
NHKの番組で氏が語った内容を書き起こした本。シルクロードがらみの玄奘三蔵や河口慧海のところが興味深かった。日本と中国雲南省の文化のつながりについての新説も面白い。氏が素材を小説にしていく際のイメージが少しわかる。
2020/08/07
nob
奇才・夢枕獏さんのイマジネーションを刺激してやまない7人。玄奘三蔵の辿ったルートを自ら旅したり(結構命がけ)、晴明紋のルーツを遠く雲南省に探ったり、獏さん自身もなかなかの行動力の持ち主だ。
2019/12/15
fogman
「好きになると、語りたくなり、書きたくなる」作家・夢枕獏が、創作の源泉といえる奇想的な人物達を語る。僕は陰陽師しか読んだことが無いのですが、他の小説も読んでみたくなりましたね。特に、空海と阿倍仲麻呂についての「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」と、建築家シナンの「シナン」は是非読みたいと思います。
2012/01/18
Ken05
そこそこ熱心な夢枕獏の読者にとってはおなじみの人物七人。玄奘三蔵、空海、安倍晴明、阿倍仲麻呂、河口慧海、シナン、平賀源内。言ってみれば確認作業みたいなもので、真骨頂は物語世界で描かれる。まだ書籍化されておらず未読の『ダライ・ラマの密使』の河口慧海、『大江戸恐龍伝』の平賀源内あたりは、若干新味もあったか。
2009/04/14
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