生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)
生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868) / 感想・レビュー
月讀命
私は西原さんとは同世代だが、文章の中に妙に説得力あるモノを感じ取れる。やはり、波乱万丈な生活で培った経験が、人生に於ける極めた処世術を生み出し、その集大成こそが西原哲学であろう。物事の尺度を世間一般の「正しい、正しくない」というモノではなく「本音か、タテマエか」というモノに置き変える。そうすれば、無駄な悩みも解消され、自分らしいスーっと抜ける様な生き易い世界が待っている。複雑な人間関係を克服し、混沌とした社会を生き抜く為には、西原哲学は必要不可欠なモノであり、決して「悪知恵」と卑下すべき様なモノではない。
2013/08/14
mitei
著者の本を初めて読んだけど中々面白い。相談コーナー的な話だけどみんな大小様々な話を持ってるなと思った。
2018/11/11
めろんラブ
悪知恵だろうと何だろうと知恵は知恵。生き抜くために正攻法だけじゃ心許ないという信念は、ご自身の経験からもたらされた地に足の着いた、と言うか根っこが生えた揺るぎないもの。この境地に至ったのは、数多の苦難を乗り越えてきたからこそ。悪知恵と謳っているものの、至極真っ当と思える金言集。ということは、私が天然物のワルってことか・・・。まあ、深く考えないで流すのもきっとワルヂエ。とにかく、どの悩みに対しても鮮やかな切れ味で一刀両断!痛快でニヤリと笑える人生の指南書。真に受けすぎずにお知恵拝借という距離感が正解かなw
2012/11/04
エンブレムT
山あり谷ありな道を生きてきた西原理恵子さんならではの、綺麗事抜きな人生のアドバイス集です。副題は『正しくないけど役に立つ60のヒント』。“みっともなくてもいいから生き残った者が勝ち”を目指したアドバイス集と言えるかもしれません。「仕事」「家庭」「男と女」「性格」「トラブル」と多岐に渡る悩みに対する相談事を、相談者ごとザックリ切りまくっております。なんだか攻撃的だなぁと思う発言も多かったですが、毒に愛情が感じられたので面白くは読めました。西原さんは、中二病の人たちの対極に位置する人の1人だと思いました。
2014/11/04
みゃーこ
大阪の下町のオバハンの思考法のように私にはなじみ深いようで、それでいて核心をついている。悪知恵というタイトルだが親近感を感じる温かくて楽になれる明快な言葉の連続。正しさなんて普遍的なもんはどこにもないような気がしてくる。言ったもん勝ち、発信したもん勝ち、続けたもん勝ち、正面がダメなら横入り、生きれてこそ。おまんま食べれてナンボ。常にふてぶてしく、人生何でもアリ、なんでもござれの逞しさで気楽さで生きれたらいいな~と参考になった。
2012/11/08
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