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脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克 (文春新書 1059)

脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克 (文春新書 1059)

脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克 (文春新書 1059)

作家
中野剛志
中野信子
適菜収
出版社
文藝春秋
発売日
2016-01-20
ISBN
9784166610594
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脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克 (文春新書 1059) / 感想・レビュー

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佳音

銃・鉄・病原菌的と期待してたのね。たぶん。私。予約してやっとこさ来てこれかい。人は見た目が9割を科学的根拠をもって話す居酒屋談義。合わない酒は悪酔いする。ごめんなすって。

2016/06/02

壱萬参仟縁

適菜氏によると、マイケル・ポランニーが人間は人相によって言葉で説明できることより多くのことを既知としているらしい(17頁)。見た目が9割なのか? また、安倍首相は箸をきちんと持てないという。これは日本の本質的危機という(32頁)。最高責任者たるもの、日本文化の代表でもあるのだから。信子氏によると、内集団バイアスとは、身びいきが生じることという(40頁~)。群れることが生存のために必要だったという(42頁)。

2016/07/26

HANA

鼎談。読んでいて以前『トンデモ本の世界』で紹介された遺伝子の本を思い出した。とりあえず初っ端から、ロンブローゾみたいな学説が披露されていきなり戸惑う。その後も学者が裏付けも無しにここまで断定するのかと、不安になる箇所が何個も。本書のテーマの一つが脱近代と知識万能主義に対する批判らしいが、B層やオタクに関する発言を読んでいると著者らが明らかに見下しているのがわかり不快。あとどこが悪いここが悪いという批判だけで終始しているのも特徴。多分一番頭が悪いのは、こんな飲み屋での政治談議みたいなのに金払った私だと思う。

2016/04/28

おさむ

脳科学、社会科学、哲学の3専門家による近代的人間観を脱却しようという意欲的な鼎談。1970年代前半生まれという共通項からか議論は円滑に進む。中野さんの脳科学系の話が面白い。右翼は美人が多い。欧州人はドーパミンが減りにくい人が多い。日本は階層間流動性が高い平等社会なので、妬みが生じやすい。人間の脳は自分の意思で何かを決めることにあまり向いていない。近代は感情的な部分を排して理性で物事を決定しようとする態度が尊ばれるので知能は高まっている‥‥。3人とも同世代の橋下徹をコテンパンに批判していたのが印象的でした。

2017/06/22

おおにし

中野信子さんの身も蓋もない脳科学の話がとても面白くて最近注目していますが(先日の「サワコの朝」にゲストで出てましたね)政治学者、哲学者とのこの鼎談は目からウロコの内容で興奮して読みました。最後は近代を超えるためのヒントで終わっていますが、人が脳内物質の分泌により思考、行動が制御されている以上、近代を超克するための我々の闘いのラスボスは結局自分自身の脳だということなるのでしょうか。面白く読み終えはしたものの次にどうしたらよいのかと読後感はちょっと重いです。

2016/01/31

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