KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

佐藤優の集中講義 民族問題 (文春新書 1142)

佐藤優の集中講義 民族問題 (文春新書 1142)

佐藤優の集中講義 民族問題 (文春新書 1142)

作家
佐藤優
出版社
文藝春秋
発売日
2017-10-20
ISBN
9784166611423
amazonで購入する Kindle版を購入する

佐藤優の集中講義 民族問題 (文春新書 1142) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

岡本

民族問題に疎い日本人に向けた入門書といってもいいだろう。沖縄、スコットランド、ウクライナなどの独立問題などを中心にナショナリズムの定義や歴史上の民族問題へのアプローチなど多岐に渡って分かりやすく解説されている。推薦図書も各章に記載されているので民族問題を深堀りしたい人にはお勧めの一冊。

2017/11/13

hiro

日本人は、宗教問題と民族問題に鈍感だと思う。宗教については池上さんの本を読んだが、佐藤さんの題名もズバリ『民族問題』というこの本が出たことを知って読んでみた。まずは原初主義、道具主義という2つの方法論から始まり、アンダーソン、ゲルナーと続いたところでは少し後悔したが、ウクライナ、スコットランドと沖縄の事例から民族問題を読み解くことで理解することができた。推薦図書の『小説琉球処分』を読んでいたこともよかった。オーウェルの『1984』の舞台をみにいく前日に、偶然この本に『一九八四年』が登場したのには驚いた。

2018/05/16

kawa

アーネット・ゲルトナー、アントニー・スミスら学者の民族理論を通して、世界各地で起こっている民族問題を解説する。民族問題のスペシャリスト・スターリン、スコットランド・ウクライナ・沖縄等での現実論はなかなか面白い。「直観されたものを共有する共同体。それが「民族」(中略)ナショナリズムは宗教にきわめて近似している」なるほどなのだが、学問的理論と現実がうまく連結して理解できないところが課題、時期を見ての要再読書。

2020/06/27

おさむ

同志社大での講義録をまとめて修正した新書。比較的わかりやすく、世界の民族紛争の構造を頭に叩き込むにはぴったり。学術的ではあるが、随所に佐藤氏の実体験が反映されており、すっと腑に落ちます。ベネディクトアンダーソンが唱える国家やエリート層が支配の為に民族を作ったとする「道具主義」で考えがちでしたが、それだけでは不十分。産業社会の成立と結びつけるアーネストゲルナーや、アントニースミスのエトニーという概念を加えることでクリアになる。スコットランド、ウクライナ、沖縄。そこに横串をさして理解する大切さを感じます。

2018/05/04

さきん

民族とは何か。日本人が民族問題に疎いのはなぜか。民族の概念を認識するのに使える言葉、エトニーとはなにか。想像と共同体、ゲルナーの民族とナショナリズム。著者はゲルナーやスミスの見方を重視している。ゲルナーの著書は読んでみたい。

2018/03/16

感想・レビューをもっと見る