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不倫 (文春新書 1160)

不倫 (文春新書 1160)

不倫 (文春新書 1160)

作家
中野信子
出版社
文藝春秋
発売日
2018-07-20
ISBN
9784166611607
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不倫 (文春新書 1160) / 感想・レビュー

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ミカママ

直前に読んだ「脳科学系」の本で懲りた(笑)ので、こちらはまず著者についてググってみた。ふむふむ、東大大学院にて医学博士号を取得。フルフレッジですな、元MENSA会員、それなのに金髪(笑)。メモったのは、①一夫一婦制の結婚に向いていないタイプ(不倫遺伝子を持つ)が人口の半数程度いる ②バッシングの本質は 「トクしている人間 」への(僻み)社会的制裁。《ざっくりの結論》不倫はなくならないし、バッシングもまた同じ。男性の性行動に関してだけは、前回読んだアヤシイ著作と同じレポートを使ってるのが大変興味深かった。

2018/08/01

鉄之助

まるで中野信子 主演の「昼ドラ」、の番宣かと思わせる帯。だが、本文は脳科学の視点で分析され、いたって真面目で、面白かった。「不倫遺伝子」なるものがあったことも驚き。データをもとに「日本人は不倫率が高いのに、バッシングも強烈」というのも、まさに当たっている。今、あのお笑い芸人をこき下ろすのは、なぜなのか? その答えが明解で、ストンと胸に響いて腑に落ちた。”正常バイアス”のため、「絶対バレない」と思っている人ほどバレやすい!という。もし、事前に読んでいたら、あの人も、手痛い授業料を払わなくて済んだのに……。

2020/06/14

starbro

以前から気になっていた本書を、出版されて1年近く経っているのに、何故か図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。中野 信子、昨年読んだ「サイコパス」に続いて、2作目です。脳神経学、遺伝子学的に、不倫も不倫をバッシングすることも、おかしくないようです。但し、日本人男性の草食化が深更すると、近未来には不倫自体も消滅するかも知れません。【読メエロ部】

2019/06/30

utinopoti27

バレたら大きな代償を被る不倫は、なぜ無くならないのか。著名な脳科学者が専門的見地から解き明かすのが本書です。要するに、不倫は人類が進化の過程で獲得した、種の存続を図るための重要なオプションということらしい。しかも遺伝子レベルでは、人類の約半数は一夫一婦制に向かないタイプだとか。不倫はあくまで当事者の問題で、他人がとやかく言うべきことではないはず。ここは無理に押さえつけようとはせず、むしろ婚外子をサポートするほうが良いと思えてくる。少子化解決のカギはこの辺にあったりして。既存の倫理観へ大胆に切り込む快著だ。

2019/05/11

いたろう

脳科学者による不倫のメカニズム。人類社会から不倫がなくなることはない。なぜなら人間の脳の仕組みが一夫一婦制に向いていないから。と脳科学者に言われると、妙に説得力がある。一夫一婦制になったのも、不倫は悪という倫理観ができたのも、人類史から見ると最近のことであり、生物進化が倫理観の変化に追いついていない、人間に不倫を思い留まらせるのは、パートナーへの責任感や愛情ではなく、社会的制裁を恐れる気持ちだというのは、手厳しいが、ある意味、真理なのかも。いっそフランスのように婚外子が普通になれば、少子化問題は解決する?

2019/03/26

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