人生を豊かにする 歴史・時代小説教室 (文春新書 1357)
人生を豊かにする 歴史・時代小説教室 (文春新書 1357) / 感想・レビュー
岡部敬史/おかべたかし
これは素晴らしく良い本でした。過去、小説指南系はいろいろ読みましたが随一かも。安倍龍太郎、門井慶喜、畠中恵に編集者がインタビューする形式なんですが、端々に感じる三氏のこれから小説家を目指す人への優しさがまたよいのです。資料の読み方など実践的なハウツーもいいけど、この本や創作を目指す人の優しさに尽きるなー。
2022/08/15
あすなろ
これは愉しめるぞと書店にて勇んで購入してきた一冊。安倍龍太郎・門井慶喜・畠中恵の今を時めく各氏がそれぞれの苦節時代やデビュー前後を説く。その上で、小説作法や調査手法、あの作品の描き方も説いてくれる。各氏のファンであるとか歴史時代小説好きだとか小説が書きたいとかを超越し、純粋に読書好きとして愉しめるオススメの一冊。加えて僕なぞは特に好きな門井氏のエクセル整理術を己の仕事の一つであるデューデリジェンスに活かせないか迄考えてしまったのである。
2022/06/12
tamami
昨年春の「オール讀物」編集部主催、「歴史時代小説書き方講座」を新書化したもの。講師を務めた安部龍太郎、門井慶喜、畠中恵の三人の作家さんが、それぞれのデビューまでの苦労話や、歴史・時代小説を書くときのコツ、何よりもそれを為そうとするときの心構えについて語っている。作家と編集者の関わりも、ほのうかがえて興味深い。歴史・時代小説は普段から目にすることも多いけれど、それが書かれた時の背景や工夫苦労を知ることで、作品を見る目が違ってくることは必定。作家デビューを目指す新人さんには、何にも替えがたいアドバイスの宝庫。
2022/05/09
優希
歴史小説や時代小説が好みの私としては興味深く読みました。色々考えながら書いているのだと思うと、以前より深くその世界にハマりそうです。
2022/07/19
Book & Travel
畠中恵、門井慶喜、安部龍太郎の歴史・時代小説家3氏が、デビューまでのいきさつや小説の書き方の秘訣など、オール読物の講座での話の内容を書籍化した一冊。書くための資料集め、人物、プロット、史実とのバランス、心構え等々、三者三様で面白かった。この中で唯一作品を読んでいない畠中氏のお話が、特に丁寧で分かりやすかった印象。自分は具体的に小説を書くつもりがある訳ではないが、歴史小説好きとして興味深い内容が多く、この人物、この事象を小説にしたら面白いのでは、という妄想を少し膨らませてみたい気持ちになった。
2022/06/14
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