メタバースと経済の未来 (文春新書 1387)
メタバースと経済の未来 (文春新書 1387) / 感想・レビュー
KAZOO
一番最近の技術なのでしょうね。若干宣伝文句(メタバースを制するものが世界を制する)が大げさなのですが、内容は今の経済がどのように動いていくのかから始まり、資本主義あるいは人類の行き先までを分析しておられきちんとしています。以前に読んだメタバースの本よりも理解しやすくいい本であると感じました。
2023/01/06
tamami
うーん、一割も理解できたかどうか。ITや経済の専門用語?が飛び交い、本書だけでは了解不能な部分も少なくない。著者は、20年後には人類は目覚めている多くの時間をPC上の仮想空間で過ごすようになるというが、実現の可能性は兎に角、それが人類にとって進歩だとはとても思えない。仮想空間で夢?を見ながら、ベッドに貧相な身体を横たえている自分などはまっぴらである。なによりも、産み育てるという行為がない人類は、絶滅の道を辿るだけだ。ただ、第7章の知的好奇心の低い日本、デフレマインドからの脱却をとの主張には賛意を表したい。
2023/01/08
tetsu
★4 メタバースが儲かるのか?どうゆうところで稼げるのか?という観点で興味があったが、この本ではその回答は 得られなかった。逆に近未来を網羅的に予測するという点では興味深い内容にあふれている。AIと社会のかかわりとか、仮想通貨(暗号資産)と法定通貨を比較した考察とか、資本主義や日本の未来についてとか。新しい用語がたくさん出てくるので、世の中の流れに取り残されないためにも読むべき一冊です。
2023/03/23
konomichi
本来は、「人工知能と~」を先に読むべきだったが。メタバースと銘打ってるものの、どちらかというと、「経済の未来」が主題だし、メタバースだけでなく、当然人工知能も論じてるので、そういう意味では「メタバース関係なく、読む、よろし。」となる。未来を俯瞰するための底本としてどうぞ。
2023/01/27
izw
2016年発行の「人工知能と経済の未来」を彷彿される署名で、はやりのメタバースが普及した未来の経済について考察している。メタバース内の経済は純粋デジタル経済であり、資本財ゼロ、限界費用ゼロ、独占的競争、供給の無限性、空間の無限性、移動速度の無限性という性質をもつ。メタバースは通貨間競争の主戦場となり、法定通貨によって取引される既存の経済圏に取り込まれるか、仮想通貨によって取引され、NFTやDAOなどとともに形成される新たな経済圏に取り込まれるかはっきりしない。日本がメタバース先進国なることを期待したい。
2023/01/14
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