幻の女 (文春文庫 100-9)
幻の女 (文春文庫 100-9) / 感想・レビュー
たかこ
時代を感じる小説。表題の幻の女は、デパートの売り出しについて、他店との売り上げ競争が激化するにあたり仕組んだ出来事が怖い。質の悪い売り子を置くより、ベテラン売り子が休まないように(生理休暇を取らないように)調整してまでセールを戦うと…3週間あれば、生理が来ない時はないだろうから、ってこの考えは…。。 まだ女性の地位の低い時代ながら、デパートの売り子である誇らしさ、生理休暇が取れる理解のある職場、とデパートというお高く止まった感じの歪みが面白い。
2017/12/14
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