その人の名は言えない (文春文庫 104-3)
その人の名は言えない (文春文庫 104-3) / 感想・レビュー
はかり
これが井上靖の作品か、とうなる。初期のころの作品のようだが、井上らしくないと思う。美人ダンサーの夏子を取り巻く人間模様を描いたもので、夏子の揺れ動く恋愛観、結婚観などが苦しい。およそ40年余前に出た作品なので、表現が古臭いのは仕方が無いか。
2019/01/06
ながのゆうこ
良かった。恋愛ものとして、男性心理を知るよみものとして。美しく自由な女性を取り合う男性達、ある程度の社会的な力を持った男たちというのはまさにハンター、女性の気持ちそっちのけで獲得しようとする一途さや情熱がものすごくてなんだかいじらしい。決闘までするのだけど、現実にもあるある。とっくの昔に好きになってるのに自分の気持ちに気づくのに時間がかかった夏子さん、これもよくあるはなしでなんだかんだと楽しく読めました。
2017/05/06
Kento Isikumada
最初から最後まで、何やねんこの女腹立つわーを連発しながら読んだ本。はっきりせーよ。
2014/08/26
田口 耀
井上靖最初の連載小説とのこと
2020/04/23
さとちゃん。
誰かのものになりそうなところで、ふわっと逃げちゃって。色んな男のひとを振り回してるんだけど、憎めない。自由で品がある夏子。好きだなー。
2016/09/02
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