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神々の乱心 下 (文春文庫 ま 1-86)

神々の乱心 下 (文春文庫 ま 1-86)

神々の乱心 下 (文春文庫 ま 1-86)

作家
松本清張
出版社
文藝春秋
発売日
2000-01-10
ISBN
9784167106867
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神々の乱心 下 (文春文庫 ま 1-86) / 感想・レビュー

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雪風のねこ@(=´ω`=)

満州国に関東軍と阿片。物語は大きくなっていく。権力を持っているものでも、いや持っているからこそ神仏に頼りたくなるのだろう。そんな中でも色欲を挟み込んでくるのは著者らしいと言える。深町女官にしろ相当な欲だったに違いない。上巻の言動からよく解る。未完となったのが残念だが…想像するに主要な人物は互いに殺し合い、最後に萩園、吉屋がやっと逢って物語を締める…というような感じかなぁ。それにしても思うんだが、劇中に出てくる料理の美味しそうなこと!

2022/08/06

まーくん

清張未完の大作、下巻。壮大なスケールで展開されるストーリー。舞台は北関東から満州へ、テーマも宮中、新興宗教から阿片まで。月辰会の謎を追う特高係長と華族の次男。渡良瀬遊水池に浮かぶ死体。吉林省九臺の道院。いったい収拾つくのかと心配になるくらいだが、そこは大作家、次第に各テーマが繋がり謎が解き明かされていく。が、何しろ未完ゆえ結末がわからない。深町女官から先、宮中へのつながりが如何に。大宮さま(貞明皇太后)まで行き着くのか?呪いの先は?そのへんのタブーを清張の筆はどこまで迫ろうとしていたのか?

2019/03/05

jima

未刊というのが残念。広さも深さも、すごい作家だったとわかる。

2021/12/17

みなみ

上巻のいろいろな事が下巻でつながり、これからという時の未完の大作。結末まであと少しだという事ですが、松本清張さんだから、その少しにいろいろな話があったのに‥‥と思うと本当に惜しいです。

2018/05/31

おっとー

ある程度の真相は描かれるものの、全ての伏線は回収されずに終わってしまう…。むしろその真相も、筆者が自身の最期を感じて一気に書き上げたような印象すら受ける。じわじわと問題を解いていくいつもの感じではなく、月辰会内部の会話で読者に真相を伝えるという単調なものになっている。この物語は松本清張だけしか完結できないだろうし、完璧な真相が分からないのは本当に残念だけど、とにかくどんどん引き込まれる物語だった。死ぬ時まで謎を残さなくてもいいのに…。

2021/10/06

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