考えるヒント (3) (文春文庫)
考えるヒント (3) (文春文庫) / 感想・レビュー
Gotoran
シリーズ第3弾は、小林秀雄講演録、そのためか、若干読み易く感じた。12の多彩なテーマでの深い考察。他者の意見に左右されるのではなく、自己の鋭い感性から創出された文章は、まさに小林固有の真善美の世界。難解さからくる疲労感を催すものの、読み手の心を虜にしてしまう。冒頭のベルグソン、柳田國男を引いての「信ずることと知ること」~12番目の「文学と自分」。余談になるが、巻末の江藤淳の解説;恐らく『二宮翁夜話』から引かれたと思われる「胸中の温気」を用いての小林評に納得すること然り。次は、最終の第4弾も。
2015/04/29
Haruka Fukuhara
ひさびさに手に取った。何か熱量というか、知識や切り口の鋭さだけでない迫力を感じるのは何故なのだろう。
2017/11/05
Tomoichi
ある雑誌である若手哲学者の文章を読んだ。残念ながらペラペラの文章と内容だった。小林秀雄の講演集だがもちろん骨太の文章と内容です。
2014/05/18
ダイキ
所謂講演集というものではありますが、すべてがそうであるかは分かりませんが、CDによって実際の講演の模様を聴いたことのある、『信ずることと知ること』などを読んでみると、実際の講演の内容よりかなりの加筆がなされているようです。「天稟の詩人の直感力を持たぬ人は、常に努力して己れの鏡を磨かなければ、本当の姿は決して見えて来ない、さういふものであります。だからこそ、歴史は古典であり、鑑なのである。」
2015/07/19
げん
高校のとき一度読んだが 数十年ぶりに再読。やっぱり今読んでもむずかしい。理解するには世界史、日本史、宗教などの基本的知識、ドフトエフスキーやトルストイなど読んでないとわかんないな
2010/03/12
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