文学と人生について: 対談集 (文春文庫 107-7)
文学と人生について: 対談集 (文春文庫 107-7) / 感想・レビュー
双海(ふたみ)
多年の知己と日常生活のことから古今東西の文学・美術・歴史に及ぶ多彩な分野を心おきなく語り合っている。対談集はおもしろい。「歴史の魂を体得するには、どうしても詩人の魂が要るということになるようだな」(小林)
2016/09/05
カブトムシ
付録が最後にあって、「戦後主要対談一覧」(昭和21年ー昭和54年)が載っている。83回に渡って対談や鼎談が行われている。一番回数が多かったのが、河上徹太郎と思われる。最後の対談は、今日YouTubeで聴くことができる。最近2回聴いてみた。「昭和の知性」と言われる二人の様子が解る。「(小林)要するに思想上で交わっていれば、充分という、そういうことが、確かに君と僕との間に、いつの間にか出来ていた。もちろんめぐり合いみたいなものがあって、そのほうが、僕らの意識的な行動より、よっぽど強いものがあると思っている。」
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