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河馬に噛まれる (文春文庫 お 1-5)

河馬に噛まれる (文春文庫 お 1-5)

河馬に噛まれる (文春文庫 お 1-5)

作家
大江健三郎
出版社
文藝春秋
発売日
1989-02-10
ISBN
9784167110055
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河馬に噛まれる (文春文庫 お 1-5) / 感想・レビュー

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Vakira

【「浅間山荘」のトリックスター」のみの感想】 映画「浅間山荘」。監督:サム・ペキンパー、脚本:大江健三郎。プロデューサーは日系アメリカ人のユージン・山根。浅間山荘に人質をとって立てこもった連合赤軍の革命学生達が主役ではない。山荘を包囲している機動隊の目を搔い潜り、連合赤軍へ人質解放に迫り、銃撃された一人の民間人が主人公。これは面白そうだ。確かにKさん、脚本制作にかなり御傾注の様子。元々、ユージン山根をKさんに紹介したのKさん作品をアメリカ向けに翻訳している,J・N(ジョン・ネイスン)さん。

2023/07/04

メタボン

☆☆☆★ 浅間山荘事件を軸に、過去の自作の引用、変奏を交えながら、綴られる連作短編集。この作風も確立された感のある時期の作品だが、試行的な要素が強いと思われ、完成度は他の作品に比べて劣るような気がする。初出の文芸誌の発表間隔が短いことから、熟成が足りなかったか?「死に先だつ苦痛について」が一番良かった。

2021/11/27

モリータ

◆佐々淳行のあさま山荘事件本から。こっちに繋げてブームになればもうけもの(後藤田正晴聞き書きも早く読みたいが)。大江も長くないだろうから、後悔せぬよう積読を崩していきたい。◆河馬シリーズ四篇はいずれも暖かく、読みごたえもあった。全篇、私小説的な面白さもある。その他作品の印象としては「死に先だつ苦痛について」の絶望的なところ(長いかと思ったがなかなかパンチ効いてた)と、「四万年前のタチアオイ」のかすかな希望かな。

2020/12/06

nakagawa

日本赤軍自体は少し前から興味を持っており、それと大江健三郎氏の小説も気になっていたために手にとって読んでみた。意外にも結構面白く読めた。仲間殺しや山荘銃撃戦などアクチュアルな主題を正面に据えて奇想とユーモアをまぜて生への励ましと祈りをこめた連作集である。

2017/08/30

織沢

『河馬の昇天』を読んだ。自選短篇に載っていた『河馬に噛まれる』とそのPart2の後いろいろあったんだなあ。

2020/04/10

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