出町の柳 (文春文庫 み 1-11)
出町の柳 (文春文庫 み 1-11) / 感想・レビュー
そうたそ
★★☆☆☆ 京に暮らす女たちの哀歓を描く短編集。女といっても、花街の女であり、どの話も似ていると言えば似ている。とはいえ、さすがの円熟味あふれる文章は読んでいるだけで至福であった。でもまあ、他の著者の傑作短編に比べると、わざわざこれを読むまでもないという程度の印象。
2022/12/14
jima
花街の女達を描く。
2022/08/06
桜もち 太郎
「男はんは、タネ馬みたいなもんやさけ、おめぐみだけ頂戴しとけばええのんや、あとは何も要りまへん。おんなでなければでけん仕事に精を出してゆけばそれでよろし」。京都町屋を舞台とした短篇集。町屋に生きる女の誇りと悲しさを描いた物語。水上勉の短編は初めて読んだが、長編の方が好みに合う。
2017/10/28
marukuso
水上の短編集。舞台は四条より北、特に先斗町、出町柳が舞台の作品が多かった。芸妓と男との不義の子、また当人同士の短い交わりなど、人と人の物悲しげな関係が描かれている。近くに住んでいたこともあって風景がありありとわかるので読みやすかった。
2015/10/06
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