文壇 (文春文庫 の 1-13)
文壇 (文春文庫 の 1-13) / 感想・レビュー
更紗蝦
巻末の「人物紹介」を先に読んだら澁澤龍彦氏の名があったのでどんな描写をされているのか期待していたら、龍彦氏よりも妹の幸子氏の方がたくさん描写されていました…。
2012/08/07
モリータ
◆初出2001-02年『文學界』、単行本'02年4月文藝春秋刊、文庫版(本書)'05年文春文庫刊。◆以前読み切れなかったのを「戦災孤児の神話」に関する部分だけ拾い読み。他の部分も本来は面白く読めるはずだが今は飛ばす。◆「プレイボーイの子守唄」「火垂るの墓」の執筆過程と心理が描かれている。虚偽を書いた作品が売れてしまった後の不安もさることながら、飲み屋で会話や同業者・編集者の示唆、そして直木賞(つまり文壇的交流・ビジネス)が野坂に上記二作を書かせた側面がよくわかる。◆「プレイボーイの子守唄」;産婦人科医(続
2022/11/20
浮草堂美奈
現代なら知らぬ者がいない大作家の中を、酒を片手に泳ぎまわる、黒眼鏡のプレイボーイ。面白かった! 人物紹介には爆笑させられた。
2015/06/27
go
すごく面白かった。とにかく記憶力がすごい。野坂氏の作家としてのスタイルの特異さ。丸谷才一と仲良いのが嬉しい。今、こういう文壇はなくなったらしい。中間小説誌等に勢いがあったから存在できたのかも。一つの時代の記録として貴重。
2024/01/25
どんどん
自作がどうゆう経緯でできあがったか裏話的なことがわかる。連日のように飲み歩いて遊んでいる野坂先生。先生自身、小説が下手なことを気にして書きあがっても読み返さないと書いていて、エッ―。 読んでて個人的に勝手なことだけど、ショックを受けた。もっと練り練って書いてるものだと思っていた。 「火垂るの墓」や「花のお遍路」や「プアーボーイ」だっけ?私が読んだ作品の出来上がるまでがわかって嬉しかった。先生の記憶力すごい。
2014/08/26
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