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深い河をさぐる (文春文庫 え 1-20)

深い河をさぐる (文春文庫 え 1-20)

深い河をさぐる (文春文庫 え 1-20)

作家
遠藤周作
出版社
文藝春秋
発売日
1997-03-01
ISBN
9784167120207
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深い河をさぐる (文春文庫 え 1-20) / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

【『深い河』という作品は、3本の小さな川が、大きな生命の河に合流する話です】『深い河』の思想と背景を、本木雅弘、湯浅泰雄、横尾忠則らと語り合う対談集。宗教、心、死の意味を探求する、著者晩年の肉声。遠藤は、次作の『女の一生』に言及し、こう語る。<「嫌い」ということはすでに祈りだと。信じていなければ嫌うはずがないんだし、憎しみというのは、愛にひっくり返る可能性をもっているわけです。だから「あなたのこと大嫌い」とか、あるいは「なぜ神は私を見棄てるのか」と言い始めたときに、すでに祈りの言葉が始まっている>と。⇒

2023/09/24

piro

名作『深い河』に因んだ、遠藤先生と9名の方々の対談をまとめた一冊。中には『深い河』出版前の対談もありますが、既に構想中だった様なので、作品に繋がっています。特に医学研究者との死に関する話題が興味深い。物質主義の医学における臨死体験の研究は、その後進んだのだろうか?「生体に特有の働きに注目するところから出発している」という東洋医学は、死体と生体を区別しない西洋医学と根源的に異なると言う話も面白い。遠藤先生の勉強量には感服。30年程前の一冊、若い頃の本木雅弘さんとの対談は何となく初々しさを感じました。

2024/10/13

Mayumi Hoshino

インド、神秘と科学の折り合い、キリスト教と仏教は両立するのか?などなどをテーマに、「深い河」出版前後になされた色んな人との対談集。科学で割りきれないものも確かにこの世にあるんだろうけど、ニューサイエンス方面の話には若干の抵抗感が…。1995年以降を生き、ノストラダムスかすりもしなかったじゃん、を見届けた者の性かも。インドの混沌に宿る包容力などについて語った、本木雅弘さんとの回が一番響いた。

2017/04/05

豆ぽち

スピリチュアルな対談内容に読む人を選ぶだろうと思う。どんな話にも寛容な態度で臨む遠藤氏が私は好きだ。遠藤氏の書くものというより、遠藤氏そのもののファンかもしれない。

2017/12/19

ジュースの素

「深い河」は著書でも映画でも 3回見た。私の思い入れのある作品だ。 遠藤氏が一番言いたかった事が「深い河」に集約されている。 今回のこの本は9名の関連分野の人たちとの対談。 一番ピンと来たのは 最初の本木さんとの話でインドの混沌は西洋の固く割り切った社会では得られない包含を感じるという話だった。まさに私もそう思うし、映画や著作の中で主人公の大津もそれで悩む訳だ。映画も本当に秀逸だった。

2015/06/21

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