たびびと (文春文庫 122-6)
たびびと (文春文庫 122-6) / 感想・レビュー
mahiro
友人が貸してくれたが私には合わなかった。行った事のある京都大徳寺界隈、骨董の焼き物の描写などは興味深かったけれど不倫を主体に描いている物語自体は読んでいていらいらした。SFや歴史物などが好きな私は所詮繊細な男女の美意識?や心のやりとりなどを楽しむ趣味はないらしい。
2017/01/25
Jun Shino
立原正秋は美を意識させる陶磁器や寺、史上の人物、美食などで品の良い世界を創る。描かれるのはベタな恋愛模様である。もと編集者であり離婚経験があって子持ちの麻は、文筆家で所帯持ちの高桑と4年間不倫関係を続けている。麻は3回も高桑との間に出来た子を堕胎する。 麻には親族により見合いから再婚の道が敷かれる。高桑は麻と会わないようにしていたが、心は決まらない。麻も高桑に執着がある。高桑は医師に肝臓の不調を宣告され、死の影に怯える。日本近代の正統派恋愛小説という気もする構成。ただ突き当たりまで行くのは好きだった。
2019/05/04
旅人
☆☆
2015/08/30
Kento Isikumada
最近、不倫モノよく当たるなーわたしに毒を嚥ませたのも雨のせいだったのですかわたし、苦しんでみてもよい、と申し上げたはずでしょう日本語に、ゾクっとする。
2014/05/22
くりこ
立原さんらしい世界。低俗な男女の不倫ではなく、その正反対(高尚なお付き合い?とでもいうなおだろうか。家庭のある50男と離婚歴のある美人女性の付き合いなんて、立原さんが書くとこうもきれいにまとまるのでしょうか。 ともあれ、高桑に対して怒りを覚えるのは女性目線からでしょうか。もっとはっきりした態度を望むのは麻だって同じでは?
2021/02/23
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