女たちよ (文春文庫 い 5-1)
女たちよ (文春文庫 い 5-1) / 感想・レビュー
TSUBASA
当世の流行やら日本そのものに「なっとらん」と叱咤する伊丹監督のエッセイ。今程海外が身近に感じられない時代に海外の事情に通じており、本場の文化を教えてくれる。特にかなりの食通で、イタリア料理やらフランス料理やら本場の味を教えてくれる。が、時代が今とは違うとはいえ延々と「日本の洋食は向こうの文化もなにも考えたもんじゃない」とか「あんなものはこれだけ手間をかけてこそだ」などと言われるとそんなに気持ちいい物ではない。うなずけることもある一方で、今見ると古くさいお説教に見えてくるのが残念。
2012/05/22
のんき
1987.6.25第21刷
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