再び女たちよ (文春文庫 131-2)
再び女たちよ (文春文庫 131-2) / 感想・レビュー
tonpie
少し前に「サキ」を読んだ時、このテイストはどこかで味わったことがあると思い、気になっていたんですが、なんだ伊丹十三だったんでした。昔、パスタの正しい茹で方とか、ジャガーを運転するときは交通法規を守ってドライビンググローブをはめろとか、ハイソで無益な雑学を楽しませてもらいました。この本は、「女」についてかなり恐ろしいことを語っている名著です。大江健三郎「見る前に跳べ」や「取り換え子」に出演する「俳優」ですが、伊丹の散文は大江よりも長生きしそうな気がしています。あの時代の放送業界の軽い雰囲気が横溢しています。
2021/05/10
風に吹かれて
大江健三郎つながりで、伊丹十三のエッセイを2冊書棚から引っ張り出してきました。ずいぶん前に読んだので、再読とはいえ、はじめて読むような感じで、記憶にあるエッセイは、ひとつもなし。面白くて、すらすら読めます。「女たちよ」とタイトルにありますが、これは伊丹のシャレでつけたものだと思います。現代世間小噺集とでも言いたいような洒脱な語り口。猫の噺で、伊丹の妹夫婦(旦那は大江健三郎)に猫をあげたときのエピソードもでてきます。さて、『ヨーロッパ退屈日記』を読もーっと!
2015/05/04
tomotomo
この内容が1970年代も前とは。まったく今読んでも色あせないし、むしろ、洒脱な遊びができていたようでスノッブ。このころの高校生すら、すでに鬼籍になってしまっている人もいるのに。色あせない。この本は手放しませんw
2016/06/05
Ryoichi Ito
何十年ぶりかで再び読んだがおもしろい!
2015/12/11
のんき
1990.3.15第16刷
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