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栄光なき凱旋 下 (文春文庫 し 35-5)

栄光なき凱旋 下 (文春文庫 し 35-5)

栄光なき凱旋 下 (文春文庫 し 35-5)

作家
真保裕一
出版社
文藝春秋
発売日
2009-08-04
ISBN
9784167131135
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栄光なき凱旋 下 (文春文庫 し 35-5) / 感想・レビュー

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gonta19

2009/8/8 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。2015/3/4〜3/11この長編は最後の章のためにあったんだな。『栄光なき凱旋』とは良くつけられたタイトルだ。以前、戦争小説を良く読んだが、不思議と日系人目線のものは読んだことは無かった。どんなに凄まじい葛藤であったろうか。戦後70年の記念すべき年に読めた幸運に感謝。また、多くの不幸を生み出す戦争は決して起こしてはならないことを強く再認識させられた。長い小説ですが、未読の方は是非。

2015/03/11

ミカママ

下巻は一気読み。重い、重いなぁ。ついつい日本軍の目線で物語を追ってしまっていて、「あぁこれってアメリカサイドなんだ」と引き戻されることしばし。ラストはなぁ、ああなったのは物語としてはきれいにまとまったけれども、残念な気がしてならない。いずれにしても、今の時代に生きる私たちは幸せ。こういう日系人たちの犠牲のもとに成り立っていることを忘れてはならない。

2013/07/10

HoneyBear

小説の前半(1巻目)がかなり退屈だが、後半の凄さはそれを上回って有り余る。太平洋戦争時の日系人社会の在り様、日系二世の苦悩といろいろな生き様がストレートに伝わってきた。戦場のシーンは凄まじい。アマゾンの次の評に全く同感。(自分もこんな風に書きたい。)「…主人公や仲間達、脇を固める人物達まで、それぞれの個性が掘り下げられており、心の痛みも痛切に伝わってくる。…読後は虚しさなのか、儚さなのか、切なさなのか自分でも解せない感情と清々しい感動に包まれた。」

crazy cool joe

戦争を生き抜いた三人だけど、まさか牢屋に入ったジローが一番長生きするとは思わなかった。戦争に対して真摯に向き合っている本だと思う。面白かった!

2015/03/19

じゃじゃまる

間違いなく名作です。太平洋戦争をアメリカしかも日系人の立場から描写。前半は志願兵にならなければならなかった事情や、当時の日系人の扱われ方や感情などがきめ細かく描写され、主人公の3人のそれぞれの目線での進行。後半は一気に戦場シーンへ。殺さなければ自分がやられる、そんな状況の中で、どんどん人を撃つことが平気になっていく感情。日系人部隊、、、わずか70年前に、こんなことが起こっていたんだなあって、戦争ものは定期的に読みたいですね。最後の裁判のシーンは秀逸です。

2014/01/13

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