KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

最愛 (文春文庫 し 35-7)

最愛 (文春文庫 し 35-7)

最愛 (文春文庫 し 35-7)

作家
真保裕一
出版社
文藝春秋
発売日
2010-11-10
ISBN
9784167131159
amazonで購入する

最愛 (文春文庫 し 35-7) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヴェネツィア

最後の2ページは涙をこらえることに。そして、タイトルの「最愛」とは、そういうことであったのかと深く納得することにも。なんとも、せつない物語だ。そして造形的にはなかなかに凝った意匠が凝らされている。ミステリーでありながら、同時に「愛」の在処と形を問う作品なのだが、探偵役は、被害者の弟。軟弱であり、スーパー・ヒーローからは程遠い。そして、ヒロインは終始生命維持装置に繋がれたまま。次々に明らかになる千賀子と、語り手である悟郎の過去。小説はスピード感もあり、それでいてしんみりとした情感をも併せ持つ。実にせつない。

2018/10/30

さっとん

真保さん4冊目。 これまでに読んだ作品が堅い感じだったのでまずは雰囲気の違いに戸惑いましたが、これはこれで読みやすくて良かったです。 ただ、ほとんどの登場人物のクセが強くて魅力に欠けるのが少し残念。 そもそも小説はフィクションなのでリアリティはそこまで求めませんが、主だった登場人物に魅力があるかどうかは結構重要かなと。 それでもストーリーとしては基本的なミステリ要素に加えて恋愛あり、感動ありの満足のいく内容でした。

2019/10/02

siro

けっこう早い段階でラストの核となる部分が読めてしまったのは残念。内容的に好き嫌いが別れそうな気がする。

2016/12/13

ジンベエ親分

18年音信不通だった姉(千賀子)が銃で撃たれて危篤状態となり、姉の過去を探る弟(悟郎)の話。千賀子の言動はあまりに激しいが、彼女を全面的に肯定する悟郎の視点で語られているため、彼女に悪感情は抱けない。最後に明かされる秘密は中盤くらいから何となく気づいてはいたが、それでもラストシーンの悲痛さを味わう障害にはならない。それにしても、弱さを抱えて傷だらけの人ばかり出てくる小説だが、誰も責める気になれない(小田切は別だが) 最後の3行が重く悲しい余韻を引いてしばらく次の本を読めそうにない…

2017/10/14

そら

両親を事故で亡くし、別々の家に養子になった姉と弟。姉は里親の家を飛び出し、長らく音信不通になっていた。弟の元に、姉が何らかの事件に巻き込まれ頭に銃弾を受けたうえに火事で負傷したとの連絡が。。事件の真相究明のため今まで姉がどう生きてきたのかを調べる。。ラストのオチに行きつくまで、主人公は好きになれないし、ありきたりな感じだな~と普通に読んでた。いや~、想定外のラスト(-_-;)。主人公のイメージもガラっと変わる。しんみりする。

2018/11/25

感想・レビューをもっと見る