断弦 (文春文庫)
断弦 (文春文庫) / 感想・レビュー
n1985asai
非色、更紗夫人に続いて3冊目の有吉佐和子作品。 こちらも自分の産まれるはるか昔の作品でありながらとてつもなく面白く読めた。
2024/03/07
renren
「瑠璃子は寿久から,学ぶもの,学び得ぬもの,学んでも役に立たぬもの,があるのを知った。それは瑠璃子の才能の有無によるのではない。三弦という芸能の技術の問題ばかりではない。簡単に言えば,老人と若者との繋がりなのだ。何が結び合えるか,何が断絶するか――瑠璃子は省みて,彼女が寿久の身近で模索していたのは,このことであったのだと思う。芸の継承ではない。生命の継承なのだ。幾世代に濾過されて,そのかみの人々のいのちは,今日どのように伝わるのか――それを考えていたのだと思う。」「愛しつつ抵抗する。反逆しつつ愛する。伝統
2009/04/23
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